これぞ究極の就活?
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20061026-01.html
人を募集するにあたって、企業側は要求をひたすら際限なく高く高くあげてきた。ごく一般的な仕事についても、企業側はありえないほど優れたコミュニケーション能力を要求するし、着実に成果を出してきたという実績を求める。多くの場合、応募フォームには「自分が優れたリーダーシップを発揮した事例」を書き込む欄があるので、応募者は何かをでっちあげなくてはならない。ともかく限界ギリギリまで大げさに自慢話をしてくださいと、企業側は応募者に求めているも同じだ。
その結果、誰もが目立とう目立とうと背伸びをし、企業側の思惑を探る能力ばかりが重視されるようになった。
このシステムには弱点が二つある。応募者の言うことはどれも誇張されていて、どれも似たり寄ったりだから、本当に優秀な人材を選ぶための材料にはならない。「自分は目標達成型の優秀な人材で、リーダーとしても卓越している」と主張する応募者しかいない状態では、小石だらけの中から玉を見つけ出すのは至難の業だ。
人力検索はてな:転職回数の多さを問題とされ、書類選考で落とされる
http://q.hatena.ne.jp/1161686682
経歴詐称をしようと思っているのですが、年金手帳などから経歴がばれて、クビになることとかあるんでしょうか?うまく経歴詐称するコツを教えてください。
私だったら「やめておけ」というだろう.
なにも「清廉潔白でなければならないから」などというつもりはない.たとえば社会的に認められるレベルのウソを付き,たとえばれても丸く収める手際というのも時には求められる.そのような能力の持ち主は,ある意味で優秀な人材と言えるだろう.ところが件の人物は,こういう場で「経歴詐称をする」などと公開し,あまつさえそのやり方まで教えてもらおうとしている.これでは上記のようなスキルは期待できない.入社しあ後でバレる可能性は高いし,バレれば仕事を続けにくくなる.
また経歴をざっと見ても「転職回数の多さ」は本質ではなく,それよりは「年齢に見合うだけの能力が期待できない」ことが問題視されている可能性も高い.その場合は,ちょっとくらい経歴を誤魔化したとしても状況は変わらないし,むしろリスクが増えるだけのように思う.
「悪い人」を採らないための三つの方法
http://nvc.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20061024/107440/
いささか表現は露骨になるが、「居るとマイナスの効果を会社に与える人」を便宜上、「良い人」に対応して、ここでは「悪い人」と呼ぶ。
露骨なんだろうか?
定義が曖昧すぎて,「悪い人」が具体的にどんな人物なのかは不明なままだ.
「今日の面接のためにどんな準備をしましたか」という質問だろう。事前に準備をきちんとするような人は、仕事でも結果を出せる場合が多い。
面接の準備ねえ...慣れた人なら準備はほとんどなしでも平気だろう.その企業についての知識なら,応募する前にとっくにチェックしているよね.本当に事前準備する人なら,はたして個々の企業レベルで準備するだろうか?*1
「最近読んで一番ためになった本は何ですか。内容を1分くらいで説明してください」といった質問も有効だ。チームで仕事をする上で欠かせない論理性やコミュニケーション能力がこの質問の答えでわかる。
いや専門書の内容を一分で説明しろって,そりゃ無茶ってものじゃ.
それに本当に良く勉強する人はいつも勉強しているし,本も山ほど読んでいる.本当に良い名著なんて,もう十年も前に読んだ.「最近読んだ本」という縛りをかけるということは,「最近出たばかりの本の中で」と言ってるに等しい.しかも最近は出版業界の体力が低下しているせいか,出版のペースもおちてきているように思う.「最近出た中で比較的マシだった本について,バカでも分かるくらい簡単に端折って説明する」ことに,一体どれだけの意義があるのだろう.
周囲をあまり気にせず、マイペースでじっくり味わって食事をする人は要注意というわけだ。
「早メシ早グソ芸のうち」ですか?それは流石に論外だろ.*2
その応募者が以前の会社を円満に辞めているのであれば、元上司へのヒアリングには快く応じてくれるはず。照会を渋るようだったら、何らかの問題を起こしている可能性がある。
可能性だけならね.とはいえ,問題を起こしてない場合でも,紹介を渋る理由ならいくらでもあると思うけどね.
ところで,その上司の能力や上司の証言の真偽については,一体どうやって裏付けをとっているのだろう?上司が常に有能で,絶対に問題を起こさないなどと,なぜ言えるのだろう?
「悪い会社」に入らないための5つの方法
http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20061028/1162036603
メモ.
おおかたその通りだと思う.
「あなたが『失敗した』と思うような経験はありますか。」って。
失敗の内容、原因、どうしたかということで相手のキャラがわかるんでね。
これはそのとおりかな.
営業と開発の対立なんて,それぞれの「失敗」の定義の違いに顕著に現れてくる.
えーと、採用のやり方よりもそもそも不正を起こさせないシステム作りが欠けてたんではと。
着服なんざその典型的なもんで、通帳、銀行印を別管理にしたりとか、社長が帳簿に目を通すだけでも全然違ってくるだろって。要するにその責任者を監視する仕組みができてねえというだけで、それは採用のミスというより社内環境ができてねえって奴で。
その通りだが,着服できないとそれはそれで困るんじゃないかな.特に社長が.
これで「最悪の企業」は避けられるかも知れない.
でも良い企業が見つかる可能性は低そうだ.
文系はコミュニケーション能力という名の処刑斧を振るった
http://lovelove.rabi-en-rose.net/blog.php?n=235
- 「コミュニケーション能力」という言葉には2つの意味がある。1つは「波風を起こさない能力」という意味で、もう1つは「腹芸をする能力」という意味だ。
- 字面から「自分の意図を正確に相手に伝える能力」などと思い込んでしまったら終いである。
ごくまれに後者の意味で使われることもあるらしい.
が,まあ所詮は文系用語だし,前者の意味よりも,さらに広い意味で使われることも多いようだ.