レメルソン特許訴訟

http://www.cognex.co.jp/news/lemelson.asp
http://www.eizojoho.co.jp/industrial/bn/i_pdf/0002lemelson.pdf
http://www.eizojoho.co.jp/industrial/bn/i_pdf/0102leme3.pdf

レメルソン特許裁判はIT業界にとっても他人事でない歴史的な判決が出たのだが,どうやら意外にしられていないらしい.

レメルソン特許というのは有名サブマリン特許のこと.日本の自動車メーカーもかなりの特許料を支払っているらしい.レメルソン特許は「画像認識の基本特許」と主張しているが,実際には基本特許と呼べるような代物ではない.画像認識技術メーカーのコグネックス社はレメルソン財団を相手取り,レメルソン特許が無効であるという主張の裁判を起こし,最終的にこれに勝利した.これは今後も起こるであろうサブマリン特許に対する対抗策が初めて打ち出されたという意味において,歴史的な事件であった.
詳しい話はコグネックスのページを見てもらうとして重要なポイントは「ラッチェスの法理」が適用されたことにある.

ラッチェスの法理:有効な特許の特許権者であっても、正当な理由なく審査を遅らせた場合、その権利を行使することはできない.

ちなみに早稲田大大久保キャンパスにあるシルマンホールは,コグネックス創設者の名前より付けられたとのこと.
http://www.waseda.jp/jp/news01/0313.html