続・新人教育

1泊2日の合宿研修に参加してきた。
実にバカバカしくて、やってられんかったね、ホント。全く、ウチの会社の人事は、人の仕事の邪魔をするつもりで、研修に参加させているのだろうか? クダランことをやるのに、2日間も時間を取らせんで欲しい。わしはもう、実際は4〜5年目レベルの仕事をバリバリこなしてて、超忙しいんだから。
http://d.hatena.ne.jp/heppokoprogram/20060303#1141404398

どこでも似たような悩みはあるようだ.
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20060228#p1

外注に300万か400万ほど積んで頼む予定で、それでも5人月かかると言われていたものを、ほとんど1週間ほどで作り上げてしまったので、

官僚主義的な組織においては,下手にこれをやると評価が下がる.


「そんな馬鹿な!」と思うのは当然だが,要はこういう理屈らしい.

5人月かけて仕事をした場合は,これは5人月分の作業量としてカウントされる.1人で1週間でこなした場合は1/4人月分の作業量としてカウントされる.

しかもこの1/4人月の作業の後には疲労が溜まっているので,一週間くらいは燃え尽きた気分でぼんやりすることもあるだろう.そうすると「1週間分さぼった」とカウントされる.かたや「(例えば5人で一ヶ月かけて実行した場合は)5人で協力して5人月かかる仕事を達成した.」のに対し,かたや「(協調性に欠けるので)一人で孤立して仕事を進め,1週間仕事をした後は一週間さぼっていた.」ということになる.*1

プログラマーの生産性は優に10倍以上の差があると言う事実を人事部が理解できない限り,この本質的で致命的な問題は解決しないだろうね.

*1:人事の求める「協調性」などこの程度のものだろう.人事は生産性の個人差はほとんどないという仮定をたてたがる.すると3本の矢は常に1本の矢よりも強くなるし,チームの力は常に個人の力より勝るはずである.しかし現実には生産性には20〜30倍以上の開きがあるので,この仮定は成立しない.1本の矢よりも弱い3本の矢に,一体なんの意味があろう.