日本のIT業界の失われた30年

http://www.chikawatanabe.com/blog/2006/04/post_6.html
メモ.

何でこんなに日本と差が出てしまったのかといえば
1.日本の過去15年は失われてしまった
2.シリコンバレーにハイスキルな人が集中しつつある
というのが大きな要因なんですね。

1と2は関係していると思うなあ.

シリコンバレーではハイスキルな人には「相当の対価」を支払う.すると優れた人材がシリコンバレーに集中して生産性を上げる.逆に日本では横並び評価をする.そうするとハイスキルな人達は流出し,低スキルな人達がその穴を埋める.そうやって増えた低スキルな人達が開発の足を引っ張り生産性を下げる.

生産性や技術力が下がってトラブルが発生したりすれば,米国なら経営トップの責任を追及するので経営者は自社の技術力向上に躍起になる.新しい技術を提供し続けられなければ,ライバル会社との競争で潰される.日本ではどれだけトラブルが発生しようと赤字が増えようと経営者が責任を問われることがないので,コストダウンの名の下に技術力は低下の一途を辿る.新規技術開発どころか現状維持さえままならない.


米国ではハイスキルな人が相当な評価を受けるから,ハイスキルな人はシリコンバレーに流れ込んで生産性を上げる.日本ではハイスキルな人が評価されないから,低スキルな人がITゼネコンに流れ込んで生産性を下げる.そうやって生産性低下を続けてきたから,この15年間が失われてしまったということだろう.