「社内に隠れニートを作らないために」

http://premium.nikkeibp.co.jp/itm/int/22/
メモ.全然分かってねえ.

日本企業も米国企業に習い、贅肉の無い“筋肉質”の人員体質を目指したわけですが、それが、結果的には、従業員を心身ともに疲弊させる大きな原因の1つとなってしまっているのです。

でも実際は誤ったダイエットで筋肉だけを削ぎ落として"贅肉質"になっている組織の方が多いんじゃないかな.でなければ筋肉たる若者が辞めていったりしないでしょ.

現在のIT業界で言えば、プログラマがSEになり、SEがシステムコンサルタントになるといったキャリアパスというのが、実はほとんどありません。プログラマがどんなにプログラミングの仕事をこなしたとしても、SEに昇格するといったことはないのです。

そんなもんになることを望んではいない.

年功序列が導入されていた頃の日本企業の良かったところは、「次の仕事で報いてあげることができる」ということでした。頑張った従業員には、次に、よりやりがいのある仕事を与えることで、報いてあげていたのです。

嘘だね.

一番重要なのは,かつては何もしなくても年々給料が上がっていったこと.今じゃこれが完全に崩壊している.成果主義なので成果を出さない限り給料は上がらない.そして成果を出しても,やはり給料は上がらない.

自分のキャリアを非常に重んじる今の若者にとって、自分のキャリアにつながらない期間というのは、耐えられないほどの“回り道”もしくは“人生の空白期間”なのです。

ここまでは,ある意味でその通り.*1

打たれ弱い」ということは、結局、困難な状況からすぐに逃げ出してしまうということです。それは、今まで困難な状況を乗り越えた後に初めて得ることができる一種の“成功体験”というものを、これまで一度も味わったことがないということを意味しています。

こっちは賛成しかねる.

一方で、ここ 10 年ほどの間に就職した人たちは、難関の就職戦線を切り抜けてきたために、仕事に関する「こだわり」を持っているような気がします。こだわりが強いがために、自分が思い描いた仕事ができなかったり、ノンポリ上司についたりすると、驚くほどあっさりと転職してしまったりします。この世代に対して、「転職ばかりして、こらえ性がないヤツだ」と揶揄する人もいますが、それは違います。学生時代から、常に自分のキャリアについて真剣に考えるという、欧米ではごく当たり前のプロセスが、日本にもやっと浸透してきたのです。ですから、私が就職した頃と今の学生さんを比較すると、今の方がずっと「大人」に映ります。厳しい就職戦線を勝ち抜く中で自分を見つめなおすことで、人間的に大きな向上がはかれるのだと思います。
http://www.daijob.com/dj4/ja/column/takashi/column.jsp?id=590

「まずは3年やって…」ではなく、「3年以内に昇進が見えないなら、別の職にチャレンジしよう」だ。(中略)
社長は辞めていく社員に対して、冗談まじりに「他の会社で良い給料がもらえるなら辞めるのも一つの考え方だが、5年後にうちに残っていた方がよかったと後悔するよ」と言っていた。昇進するのにさらに5年もかかるなら辞めて正解だったと、彼は確信していることだろう。
http://www.janjan.jp/column/0310/0310207545/1.php

肩書きも基本給もほとんど横ばい。要するにキャリアパスが終わってしまうわけだ。
それでも別に仕事が減るわけではないから、やってる方としてはたまらない。どんどんモチヴェーションは下がっていくことになる。想像してみるとわかることだが、この状況はかなりきつい。大して面白くも無い仕事を夜中までやれるのは、「将来もっと明るい場所に出られるだろう」という希望があるためで、それがないと疲労感しか残らない。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2546338#2546338

困難を乗り越えて,それに見合う物が得られるなら努力もしよう.何も得られないことが分かっていて努力するのは無意味だ.

「人材に関する定義ではなく、重要なのは“人間力”だ」とか「“フィーリング”だ」と言っても、彼らは納得しないんですよね。

そりゃそうだ.

それは,言い換えれば「評価は上司の好みや気分で自由に変えられる.どれだけ成果を上げたとしても,俺様の機嫌を損ねたら,その時点でお前はクビだ.」って言ってるようなもんだから,それで納得するのは愚か者だけだ.

企業が若手社員を、愛情を持ってしっかりと育てることで、必ずやその愛情は相手に伝わり、結果、企業や職場に対する愛着が湧き、若手社員が企業にとって大きな戦力に成長するからです。

そんなセリフが信用できるわけがない.

愛情があっても実力が伴わなければ,その会社は生き残れない.実力があって愛情のない上司と,実力がないけど愛情のある上司なら前者を選ぶべきだ.*2

*1:「空白期間」というよりは,要するに「人生の無駄遣い」だわな.「空白期間」ならなにもない「0」の状態だけど,実際には転職の際に「マイナス」として評価される.時にはその数年の「マイナス」が人生をも左右しかねない.

*2:もちろん両方揃っているのが理想だがね.それは無い物ねだりという奴です.