これぞ究極の就活?

http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20061026-01.html

人を募集するにあたって、企業側は要求をひたすら際限なく高く高くあげてきた。ごく一般的な仕事についても、企業側はありえないほど優れたコミュニケーション能力を要求するし、着実に成果を出してきたという実績を求める。多くの場合、応募フォームには「自分が優れたリーダーシップを発揮した事例」を書き込む欄があるので、応募者は何かをでっちあげなくてはならない。ともかく限界ギリギリまで大げさに自慢話をしてくださいと、企業側は応募者に求めているも同じだ。
その結果、誰もが目立とう目立とうと背伸びをし、企業側の思惑を探る能力ばかりが重視されるようになった。

このシステムには弱点が二つある。応募者の言うことはどれも誇張されていて、どれも似たり寄ったりだから、本当に優秀な人材を選ぶための材料にはならない。「自分は目標達成型の優秀な人材で、リーダーとしても卓越している」と主張する応募者しかいない状態では、小石だらけの中から玉を見つけ出すのは至難の業だ。