これはひどい

http://blog.tatsuru.com/2007/06/30_1039.php

つっこみどころ満載だが,

個人的努力は集団を構成するほかの人々が利益を得るというかたちで報われる。
だから、労働集団をともにするひとの笑顔を見て「わがことのように喜ぶ」というマインドセットができない人間には労働ができない。

「じゃまず最初にあんたが労働してくれ.俺はお返しにスマイル0円をあげるから」と言われたら,この人は自分が壊れるまで働いてくれるのかな?*1

だから、彼らが最後にゆきつく「やりがいのある仕事」はミュージシャンとかアーティストとか作家とかいう「個人営業のクリエーター」系に固まってしまうのである。

偏見もいいとこ.私はそういう若者だが*2プログラマーという仕事は価値のあるものだと考えている.

無人島に流れ着いて自分らで働かないと食い物すらないって時に、のほほんと寝てる奴が居るような状況ならどうよ。寝ていた奴らに、必死に働いた人間が、寝ていた奴らの分まで働かなかったからとなじられたらどうよ。必死に働いてようやく一人喰っていけるかどうかの食料をかき集めたときに、「努力の成果は占有してはならず、つねに他者と分かち合わなければならない」とかなんとか言ってそのかき集めた食料を寝てた奴らに強奪されるのが、それが「社会のルール」なのか?
http://childdoc.exblog.jp/5809639

アリとキリギリスの例えでいえば,アリはキリギリスに対し,常に自分の備蓄食料を全て分け与えなければならないわけですね.そして働きアリは全て餓死し,キリギリスは別のアリの巣を次のターゲットにするのでした.めでたし,めでたし.

翻訳の段階で改変が入ってる可能性はあるんですけど、これなら納得がいくんですよ。家族全員の分のスプーンを取りに言ったんだから、自分の分だけ大きなスプーンにするのはずるいんです。
http://blog.fuktommy.com/1183209330

ああなるほど.
もともとは一家族ということで,構成員の利害が一致する小規模な集団の話だったんですね.これを企業という利害関係が対立する大規模な組織に,拡大解釈して無理矢理適用したから論理が破綻したと.

自治会がブラジル人転入阻止 「人権侵犯」と法務局通知

http://d.hatena.ne.jp/masayang/20070627/1182991678[魚拓]
http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//www.asahi.com/national/update/0627/TKY200706270336.html

日系ブラジル人3世の工員の男性(30)が、静岡県袋井市内に新居用の土地を買おうとしたところ、地域住民がブラジル人の転入阻止を決めたため、静岡地方法務局袋井支局が阻止行為を「人権侵犯」にあたるとして、住民らにやめるよう「説示」していたことがわかった。男性は「ブラジル人というだけで、マイホームの夢もかなわないのか」と肩を落とした。

長溝自治会の会長は「できれば入ってきてほしくないというのが本音。今後、ブラジル人がここに土地を買うとなった場合、どうしたらいいのか考えたい」と話す。

明らかな人権侵害ですね.しかも自治会長がですか?正気とは思えない.[静岡県袋井市]

外国人差別とか人権侵害タグを用意したいところ.

*1:こう言われて一体誰が必死に働くものか.それで失敗したのが社会主義経済だろ?

*2:若者というには少々歳を食っているが