色眼鏡越しの「ホントの退職理由」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20070727/130960/

退職者インタビューを行うのは、人事部長や課長か、現場の上司に二分される。上司が行う場合、人事部が用意したフォーマットに従って進めていく。しかし、ここで「ホンネ」を言ってくれる退職者は多くない。退職者は、すでに評価結果には関心が薄いが、上司が相手だから、当然なのかもしれない。比較的うまく本音を聞き出せるのは、インタビューに長けた人事部の役職者が行う場合だ。退職者にとって直接の当事者でないことが影響している

なんつーか,流石は人事部だ.非常識にもほどがある.
まず第一に,人事部は現場を知らないので,インタビューは的はずれな物になりやすい.普段,人と対等な立場で接する機会がないので,『コミュニケーション能力』を磨く機会もない.

おまけに当事者でない?
成果主義の失敗で人が辞めていくとき,そのA級戦犯は他でもない人事部なのだがな.

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

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では、人事部はどうか。日々、社員の情報を扱っている人事は、一番社員の情報を持っているはずと思いきや、実は正反対。給与などを扱うという仕事上の性質もあって、個人情報にできる限り関心を持たないようにするのが、人事スタッフの性だ。

採用には口出しするけど,退職については「我関せず」ですか.呆れて物も言えん.

コメント欄より

もう一つ踏み込んで、ホンネとタテマエをどうして使い分けるか?というと退職時のトラブルになるんじゃないかと疑っているからということも考えられます。退職時に変な噂を立てられるとか、転職先に影響を及ぼされるなど不安があると円満に退職しようとしてホンネは隠すものですね。

ということを踏まえて,もし本音を知りたければ,退職後2〜3年経ってから,無関係な第三者を通じてインタビューするのが有効でしょう.少なくとも新しい転職先が決まって,入社して,仕事が落ち着いてからでないと,前の会社の人事部から一体どんな嫌がらせを受けるかわかったものじゃありませんから.

逆に言えば,転職者の皆さんは新しい職場が決まり,入社手続きを終えて,新しい職場での仕事が完全に軌道にのるまでは,前の会社の関係者に対して絶対に本当のことを話すべきではありません.