ソフトウェア開発者は製造業のことを知った方がよいか?

http://www.rubyist.net/~matz/20070829.html#p06

我々の作るものには物理的制約がないこと、ソフトウェアは製造するものではなく設計するものであること、などから彼ら(製造業経験者)の使うメタファーは間違ってる(よく言って不適切である)ことが多いからだ。

それは事実だ。

が、純粋なソフトウェア開発者であり、かつ製造業についてほとんど知識のない私がこれらの話を聞いて「製造業のことを知った方がよい」と思ったのは、その態度であり取り組みである。

彼らが、プロセスの改善のために継続的かつ組織的に払っている努力は尊敬に値する。ハッカーは環境改善が好きだが、それは組織的なものではない。多人数によるソフトウェア開発は(伝聞によると)かなり前時代的かつ改善が推奨されない雰囲気のところが多いと聞く。

うーん,まず第一に,品質の多くが技術者の技量に依存せざるを得ないソフトウエア開発において,「プログラマー30歳定年説」の亡霊や,技術者が正当に評価されないことの方を問題視すべきかと.
その結果がコレなんだから。 =>http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070910/p4

第二に,十分に使い込まれて枯れたライブラリやフレームワークCVSSubversionのようなバージョン管理ツール,JUnitのようなテスティング=フレームワークIDEに統合されたリファクタリング機能等々こそが,品質向上のための努力の成果ではないのか.「ソフトウエアの本質的な複雑さ」を前にしては肉眼による目視確認は無力であり,さまざまな形でのツールの支援で実現されることが多い.JavaRubyのように,より進歩した言語の登場もその一つだ.


……というか,Rubyを作った人が何言ってるんですか.

もっとも私はよく知らないんだけど「組み込み」領域は製造業の一部であるため、すでにこれくらいの努力と取り組みは行われているのかもしれない。なんか苦労話しか耳にしないんだけど、

むしろ「製造業の一部だからこそ」品質が悪くなってるっぽい.製造業のやり方を押し付けただけのV字モデルとかCMMとかのようにね.努力は参考にしても手法はまったく参考にならない.