求人の『年齢制限』のみ廃止
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070923i102.htm
改正法では、「年齢にかかわりなく、均等な機会を与えなければならない」と明記され、法的義務となる。違反した場合、罰則はないものの、ハローワークが指導、勧告して是正を求める。
例外的に年齢制限が認められるのは、合理的な理由がある場合だけだ。具体的には、定年が６０歳である企業が「６０歳未満」と明記したり、演劇の子役として「１０歳以下」に限定して募集したりする事例に限られる。
くらいはやらないと，全く実効性がないだろうね．そうでないと単に建前上募集要項には年齢制限を明記しないだけで，水面下では企業は今まで通りに書類選考段階で履歴書の年齢の項目だけを見て落とすだろう．けっきょく何も変わらない．
似たような趣旨の法改正は過去にも一応あったのだが、いわゆる努力義務レベルであり、当然ほとんど何の効果も無かった。これに罰則規定を設け、実効性を持たせようというものらしいのだが・・・まず、効果はほとんど見込めない。
そりゃそうだろう。求人広告に年齢制限を載せないだけで、応募者の中から中高年や既卒をはじくだけの話だからだ。「選考はしたんですけど、その過程で落としました」と言われればなんとも返しようがない。
(中略)
では抜本的な解決法はあるのか。それは一つしかない。年齢ではなく、能力で報酬を決めるシステム。つまり、職務給の普及促進だ。そしてそれにはとても長い時間がかかる。お上が法律でどうこうする問題ではないのだから。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615519#2615519
あとはこの問題
Job Description
* Primarily responsible for web services framework which utilizes components/technologies such as gSOAP, Apache modules and Ace.
* Focus areas will be in developer productivity components, testing methodologies, and management tools for SOAP-based web services.
* Automate build, test and deployment processes by using tools such as Unix make and Maven 2.
(中略)
まあ、所変われば文化も変わるので記述内容が変わるのは仕方ないことだけど、なんか日本の求人は「素人が素人を探している」ような気がしてならない。
http://d.hatena.ne.jp/masayang/20070910/1189487442
日本だと責任範囲や必要とするスキルの定義が曖昧であり，「必要なスキルを持っている人」という職務ベース／スキルベースでの採用が行われていない．年齢制限を撤廃したが最後，人事部は右往左往するだけで何もできなくなるんじゃないかな．
元記事のブクマコメントより
これ施行前だったのか。アメリカではどうやってこれ担保してるんだろ？やっぱ訴訟？
おそらく，まず第一にレジュメには年齢，性別，国籍，人種，宗教を記載しない．それを記載するように要求することや，面接においてそれに関する質問は違法とされ，最悪では裁判に訴えられて多額の賠償金を支払わされるみたい．
何よりも違法な質問を避けること。何であれ人種や宗教、性別、国籍、年齢、兵役適格性、退役ステータス、性的指向、身体障害に関する質問をするのは、アメリカでは法に反する。彼らの履歴書に海兵隊にいたと書いてあったとしても、たとえ楽しく会話するためであっても、イラクに行ったのかと聞くことはできない。それは兵役ステータスに基づく差別を禁じる法律に反するのだ。彼らの履歴書にハイファのテクニオンにいたとあっても、たとえ雑談としてであろうと、あなたの奥さんがイスラエル人だったり、ファラフェルが好きなのでおしゃべりしたいと思っただけなのであっても、彼らがイスラエル人なのかとは聞かないこと。それは国籍に基づく差別を禁止する法律に反するのだ。
採用面接ゲリラガイド(version 3.0)
http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20031130#p1
これでさえも年齢や性別による差別を１００％排除することはできないけれど，日本企業のように「35歳ならOKだけど36歳だと面接さえ受けさせてもらえない」みたいなことは起きにくいだろ．
追記：ほらやっぱりザルだった．
http://q.hatena.ne.jp/1192717392
