就職氷河期

http://d.hatena.ne.jp/iammg/20080730/1217359666

ロスジェネとは、ロストジェネレーションの略であり、就職超氷河期(1990年代という「失われた十年」)に社会へと送り出された20代後半から30代半ばの世代を指す言葉だ。ロスジェネは、産業構造の変化、ソ連崩壊、グローバリゼーションの影響、など様々な社会要因によって新卒就職に失敗し、非正規雇用に甘んじ、ワーキングプア、フリーター、ニート状態となっている。

うーん,認識にかなりのズレがあるなあ.

最近の若い者は,バブル経済も満足に知らんのか.


原因はバブル経済の崩壊と膨大な余剰人員.人事部が80年代のバブル期に金に糸目を付けずに人を採用し続けた結果,人が増えすぎた.そのしわ寄せを93年卒以後*1の若者になすり付けたのが就職氷河期.常識だよね.

ここでいう「上の世代」は正にバブル世代.「戦後最大の好景気」を謳歌した世代で,内定を複数もらうのは当たり前,新卒時に『拘束旅行』でリゾートホテルに缶詰にされたりしたという世代だ.*2その後,バブルが崩壊し景気は最悪.新規雇用が大幅に減らされ,その世代は就職したくでもできなくなった.それがここでいう「ロストジェネレーション」.*3

んで,その頃に「新時代の労働スタイル」としてフリーターを紹介していたのが,朝日新聞その他のマスコミだったのだ.もちろん所詮は「日雇い労働者」に新しく貼られたレッテルに過ぎず,安定性も将来性はほとんどない.しかし当時はまだインターネットも普及しておらず,フリーターがどれほど将来性のないものであるかを,広く宣伝するのは難しかったのだ.*4

『ロストジェネレーション』も,別に「やりたいことをやるため」にフリーターになったわけではなく,新卒採用数の大幅削減のために少なからぬ人間がその道を選択するほかなかったのだ.その最大の原因はバブルであり,バブルを起こしたのはここで言う『ロストジェネレーション』ではなく,その上の世代だ.非難するならバブル世代こそを非難すべきですね.

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070430/p6

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20080106/p1

ポスト近代型の能力に「多様性、新奇性、意欲創造性」が含まれるのに、なぜ博士がアレだけ冷遇されるかという問題もあります。

年功序列で,しかも能力を見てないからだよ.
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615701#2615701

関連:http://slashdot.jp/article.pl?sid=08/07/28/040222

*1:91年末くらいにバブル崩壊.92年卒くらいまでがバブル組で,その翌年から就職氷河期で採用は大幅削減.当時は就職協定もあったんだけど,バブル期には青田刈りが横行し既に形骸化していた.就職氷河期は内定をもらえない人が続出したので,別の意味で就職協定が意味を失った.