土地神話

 マンション契約率も53.5%で、好不調の分かれ目とされる70%を2カ月連続で下回り、1月の52.7%以来の低水準にとどまった。「需給ともに低調」(同研究所)な状態が続いている。

 価格上昇に消費者がついてこられない状況が依然続いている。1戸当たりの価格は5309万円となり、前年比で0.08%上昇した。平均年収を700万円とすれば、平均価格はその7.6倍となっており、購入可能倍率と言われる5倍を大きく上回っている。

 供給が大幅に減少したにもかかわらず、契約率が70%を大きく下回ったため、マンション販売在庫数は前月比125戸増えて、1万0885戸に上昇した。02年12月の1万1611戸以来の高水準だ。

首都圏の地価なんて、ちょっとくらい暴落しても誰も困らないと思う。むしろ現在のレベルが高すぎるだけ.
「土地は絶対に値下がりしない」なんて土地神話はもはや過去のもの.冷静に考えれば実に馬鹿げた話なんだけどな.

それにマンションを購入しそうな30代がモロに就職氷河期世代で,非正規雇用も多いはずなんだけど.非正規雇用だとローンも満足に組めないし,キャッシュで買うなんて論外.億ション*1こそなくなったかもしれないけど十分高すぎるんだよね.ちょっとくらい値引きされたって今後もマンション販売が上向くとは思えないな.

関連:http://www.j-cast.com/2008/08/05024411.html

いくらなんでも、棚卸資産増えすぎだろっていう。これ、不動産会社だと普通なんですかね。っていうか、普通じゃないから民事再生に逝ったのかもしれないけど、これはやばいよなあ。これだったら、銀行さんもビビるわな、って感じですかね。
最初見たとき、P/L悪くないのに、なんでこんなにCF悪いの??って思ったら、こういうことだったんですね。つまり、シンプルに言えば、予定より売れなかったっていうお話しです。
ましてや、サブプライム問題、日本の景気後退、それでこんだけ棚卸資産が右肩上がりで増えていったら、銀行さんも金貸さないでしょうね。

http://d.hatena.ne.jp/oreoreoreore/20080814/1218707411

不良債権の痛みは既に経験済みだしね。

*1:「1億円超のマンション」で億ション.バブル期に作られた造語.