救急受け入れ問題FAQ

http://punigo.jugem.jp/?eid=488
http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2008/02/qa_98b4.html


http://punigo.jugem.jp/?eid=486 [魚拓]*1
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://punigo.jugem.jp/?eid=486
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008101908498h1
http://blogs.yahoo.co.jp/sa996sasasa/2365911.html
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20081023
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20081025
メモ

コメントより.


出産というのはとてもリスクのある事で、気軽にお客様感覚でやるものではないのです。出産直前まで健康でも、急変して亡くなることもあるのが出産というものです。

医療が発達して、出産というものに対する見方が変わっているのかもしれませんが、亡くなった妊婦さんや赤ちゃんへの悲しみを、救おうとして全てを投げ打って頑張っている医者や病院にぶつけるのは、国民にとっては自分に跳ね返ってくるブーメランなのです。バッシングでお医者さんたちの最後の心の支えは折れ始めています。こんなに頑張っても訴えられるなら…と産科を閉じる病院も出始めています。

国の体制が…とか誰かのせいにするより、国民がマスコミの報道を鵜呑みにせず、ちゃんと考えることから始めるしかないのではないでしょうか。*2

http://blogs.yahoo.co.jp/anpontanparents/35028523.html

「救急受け入れ問題FAQ。」

 未だに「医師の怠慢だ!」「それでも医者か!」などと思っている人は、とりあえずコレを読んで欲しい。

●なんで急患の受け入れを断るの?

・(人員・設備が足りない…などの)物理的問題で、(受け入れると犯罪になってしまうケースがある…などの)法的問題で「受け入れ不能」だからなんです。

●なんで「専門外だから」が断る理由になるの?

・「専門外の患者を受け入れるのは犯罪」という司法の判例(奈良心タンポナーデ事件)があるんです。

●ベッドが無いなら、廊下で治療すればいいんじゃないの?

・「設備不十分な状態で患者を受け入れるのは犯罪」という司法の判例加古川心筋梗塞事件*3)があるんです。

・そもそも、「ベッド」「ベッド」って言われてますけど、病院でいうところの「ベッド」は、心電図とか、酸素マスクとか、呼び出し用ボタンとか、それを管理する人員とか、それら全て「込み」ですからね。もはや「ベッド」というより「設備」と言ったほうが適当かも。

●応急処置してから、他の病院に移すのは駄目なの?

・「応急処置の後、他病院に転送するのは犯罪」という司法の判例(上に同じく、加古川心筋梗塞事件)があるんです。

●なんで、一度断った病院が、後になって受け入れるなんて事があるの?

・救命中であった患者が「落ち着く」か「亡くなる」かのどちらかで、病院側に「空き」が出来たからです。

●有名人や金持ちだったら嬉々として受け入れるんじゃないの?

西村真悟議員の息子の飛び降り自殺…アレも、重度のうつ状態で入院の必要があるとされながらも、「ベッドが無い」という理由で入院できませんでしたよね。もはや、コネやカネではどうにも出来ない程に、患者の受け入れが困難な状況なんです。

●ぶっちゃけ、人の命より金儲けのほうが大事なんでしょ?

・金儲けのほうが大事だったら、そもそも、不採算部門である救急なんて、最初からやりません。

●医師が足りないなら、海外から医師を呼んだらいいんじゃない?

・本国より遥かに待遇の悪い日本に来る理由が見当たりません。…というのも、実は、日本の医師の待遇は、諸外国のソレよりも遥かに悪いんです。

●ドクターヘリを導入したら?空からなら直通でしょ?

・ヘリを導入するにも、周囲の建物が邪魔で安全に飛べなかったり(ビルに激突、民家に墜落…の危険性あり)、ヘリポートのある(作れる)病院が少なかったり、騒音問題で導入を反対する住民がいたり…など、色々と問題が山積みなんです…。

・あと、ドクターヘリを必要とするほどの重症患者を扱う「3次救急」自体の数が減っていることも問題の一つとなっています。

●救急病院が急患を受け入れられないなら、救急病院を辞めちゃえば?

・現実に次々と辞め…ていうか、潰れていってるんです…。*4

・特に、重症患者を扱う「2次救急」、救急最後の砦である「3次救急」が減っていることが深刻な問題となっています。

●1次・2次・3次って何?どれも救急病院じゃないの?

・救急病院は、患者の緊急度の度合いによって「1次救急」「2次救急」「3次救急」と種別されています。

・「1次救急」は、入院や手術の必要が無い患者が対象、「2次救急」は、入院や手術が必要な患者が対象、「3次救急」は、1次・2次では対応できないレベルの重症患者が対象となっています。

・ここ数年、救急医療が不要なレベルの軽症患者が、夜間救急…特に「2次救急」「3次救急」に駆け込み、夜間救急がパンク状態になっている事が、深刻な問題となっています。

●2〜30件も断わられる事なんてあるの?

・大多数の救急が、マンパワー不足・キャパシティ不足のために、常にパンク寸前(or 本当にパンク)の状態に陥っており、2〜30件、いや、それ以上断られる可能性は、大いにありえます。

・また、過重労働で医師が倒れる、燃え尽きて退職…などで、救急を辞める病院も出ており、今後は「受け入れ不能」状態が加速、最悪、「たらい回せる病院」すら無くなり立ち往生…という事態もあり得ます。



http://blog.goo.ne.jp/kueiti/e/24100e5ca34fea3561cbd3bcd1468dfe
http://xxx.cocolog-wbs.com/extremedeepinvader/2008/10/post-24b8.html
http://plaza.rakuten.co.jp/PredatorXharashu/diary/200810220000
http://blogs.yahoo.co.jp/jazzblogs/57069015.html
http://blog.goo.ne.jp/signet-6-feedback/e/db0b28d343331e42a6fb16c97efbedb9
http://blogs.yahoo.co.jp/zakoba2005/55564618.html
http://plaza.rakuten.co.jp/oyajinoblog/diary/200810220000
http://gold.ap.teacup.com/sisanka/423.html
http://yaplog.jp/r_hey18/archive/1453
http://ennzinnra-z.at.webry.info/200810/article_6.html
http://blog.goo.ne.jp/minokimi_1951/e/47bc8685ff7069fc926505d9784969a4
http://fykshi.blog59.fc2.com/?no=26
http://blog.goo.ne.jp/samura250/e/099b3227af1cd71840ad2cd2f0f545c5
http://chaknewchak.blog7.fc2.com/blog-entry-31.html
http://dieangeles.blog63.fc2.com/blog-entry-344.html
http://blog.goo.ne.jp/tochan7/e/ba1a44ed38ab2b953ace7a16c61a5002
http://blogs.yahoo.co.jp/makiyou0810/46166231.html
http://blogs.yahoo.co.jp/sa996sasasa/2365911.html
http://blog.livedoor.jp/emusan/archives/51081296.html
http://blogs.yahoo.co.jp/anpontanparents/35028523.html
http://mpi.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-4b15.html
http://blogs.yahoo.co.jp/yuichi412fa/2340052.html
http://plaza.rakuten.co.jp/utakatasunao2/diary/200810220000
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http://myhome.cururu.jp/zinsblog/blog/article/71002381750
http://plaza.rakuten.co.jp/yutan0041/diary/200810220001
http://blog.livedoor.jp/kuzisadaie/archives/50752659.html


こういう状況を想像できない人は,IT業界に来て,デスマーチを経験すればいいと思うよ.*5

  1. 営業が赤字案件を取ってきた.
  2. 開発が月100時間残業でなんとか間に合わせる
  3. 営業は次からは残業100時間込みで見積もりするようになる.
  4. 残業時間が200時間,300時間と増えていく.
  5. 開発メンバーが辞めはじめる.(今の産科医療はここ.)
  6. 会社が潰れる.
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20071025/p1

まるで,どこかの業界を彷彿とさせますね.プログラマーがあまりに不足しているものだから「学歴不問・未経験者OK」でなんとかしようとする.でもなんとかなるはずもなく,状況は悪化の一途を辿る.

日本のIT業界くらいなくなっても外国企業に頭を下げればなんとかなるかもしれませんが,日本の産科医が崩壊したら,一体どこで出産する気なんでしょうね.一般の庶民が子供を産むためだけに海外の病院に入院するつもりか?それともインドあたりから,今度は医者まで輸入しますか?

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20060826/p4

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20080823/p1


少し前に『理系離れが何故問題か』というのが理解できない人のブログもみたことがあるけど,その具体例の一つ『医者離れが何故問題か』の答がここにある.

*1:http://punigo.jugem.jp/?eid=487
普通はあれくらいなら問題となることはまずないんですがねえ.

*2:「マスメディアに根強く残る「反権力」「市民派」といったステレオタイプなジャーナリズムの大きな問題は、人々の無責任と依存を生み出すところにある。あるときは規制を批判しながら、何かトラブルがあるとすぐに行政の責任を問い、規制を求める方向に議論を進めてしまう。」http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT11000016102008

*3:http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070428/p3

*4:医療崩壊マップ: http://ronspace.cocolog-nifty.com/mbmap/mbmap.html

*5:IT業界の現場の人は,共感する人が多いんじゃないかな.無理難題をふっかける顧客,過酷な労働条件,圧倒的に不足するリソース,早過ぎる納期,少なすぎる対価,低下する現場の士気,次々と辞めていく同僚,それがさらに現場の開発力を悪化させ悪循環,窮乏を訴える現場と,いまだに現状が理解できず危機感のない上司,などなど. http://slashdot.jp/comments.pl?sid=415555&cid=1408148