Webのボトルネック

http://d.hatena.ne.jp/tohokuaiki/20090107/1231337844
要するに多重下請け構造ってだけじゃ.

あと「人手が足りない」ではなく,「人材が足りない」ってことかな.でも金は一銭も出さない.それで一体どーしろと.


技術力が低いのは現場軽視の日本に共通の特徴かも.だって三流ディレクタの方が一流開発者より高い報酬をえられるんだもの.だから優秀な人材が現場に残ることはない.

そういう意味では「ボトルネックは、ディレクター」なんて言ってる時点でダメでしょ.*1

  • Web制作で募集をかけると、1名の募集に100人くらい来る(実務経験なしO.Kにしたからかも)

需要も供給もあるのに、それが噛み合っていない状況。

そりゃ「実務経験無しOK」 なんて会社にマトモな人が来ると思ってる方がどうかしてる.それが意味するのは「うちの会社は現場の人間なんて使い捨てだよ」「人材なんていらない.欲しいのは奴隷だ.」って言ってるようなものだから.まともな技術者*2なら敬遠するでしょう.

どうもWeb制作ってちょっと職業的に流行りってところがあるらしくって結構デジハリなんかのWeb専門学校とか人材派遣とかのいいメシの種になっていた気がする。

そりゃあ「未経験者OK」で元ニートネットカフェ難民を雇ってくれる業界が他にないからでは?*3彼らは最初からこの業界を踏み台にする予定.人を使い捨てにしてきたツケが,こういう形で出てきても不思議でもなんでもない.


それに専門学校の講師の給与っていくらなのかと.

講師の給与 >> 現場の技術者/開発者の給与

でないと,まともな講師は来るはずがない*4.1流が教えても1流になれるとは限らないのに,2流の講師に教えられた人がすべからく1流になれるとでもいうのだろうか.

池田さんのエントリ、参考になりました。ありがとうございます。

冗談でも彼のエントリを参考にしちゃいかんでしょ.あれは素晴らしい反面教師です.

http://d.hatena.ne.jp/nagaShima/20090107/p1

システム開発の見積もりを人月で行っているのはかなり前から問題視されている。WEB制作も実は同じで、ページ単価で見積もりを作ってるようではだめ、なんじゃ無いかとおもう。

ページあたり1万円で10ページ作って10万円の仕事があったとして、1ページ増えたら、11万貰わないと割に合わないかというと、そんなこと無いと思う。そんなことより担当者のこだわり具合とか、仕様の決定速度とかの方が遙かに大きいはず。

激しく同意.

*1:俗に言う「スーツ(笑)」な人.

*2:明確には書かれてないけど,ここだと技術者以外にデザイナーなんかも含むのかもしれない.

*3:「流行り」というよりは「不景気」だよなー.

*4:安定性,将来性,社会的地位等も加味されるけど.