鳩山問題:「時は金なり」

かんぽの宿オリックス一括売却は「問題」か?」 http://kikuchi-blogger.blogspot.com/2009/02/blog-post.html

http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10211196196.html 経由
読んでみて面白かったので,ついでにメモ

  • かんぽの宿」は、旧郵政の簡易保険加入者の福利厚生施設である。しかし、その大部分が赤字経営であるばかりか、旧郵政官僚の天下り先となっていた。
  • 売却のタイムリミットは3年足らずである。このままかんぽの宿保有し続け、市況が好転することを神に祈りながら、年間4〜50億円の赤字を垂れ流し続けるか、それとも一気に売却してしまうか。難しい経営判断だが、法律によって売却期限が定められている以上、今より経済環境が悪化する可能性も高いので、速やかに手放すのも一つの決断である。少なくとも日本郵政には、かんぽの宿の経営を立て直す能力はない。
  • 複数の証券会社幹部に聞いたところ、日本郵政のアドバイザー選定は滑稽なほど公正だったという。
  • こで重要なのは、郵政は、かんぽの宿で働く非正規労働者を含めた「3200人の雇用」を一定期間は守るという選択をしたことである。(中略)つまり、かんぽの宿の売却とは、「年間4〜50億円の赤字事業」を「2012年9月末の最終期限」までに「3200人の雇用を守る」という厳しい条件がついたディールなのだ。
  • 結論を先に言えば、資産査定の内容が明らかではないので高いか安いかは明言できない。しかし、多くのメディアの「建築費用」や「路線価格」などに基づいて「安すぎる」とする主張は明らかにトンチンカンである。
  • そもそも巨額の建築費は、郵政官僚の天下り先として採算度外視で開発されたのが原因である。この馬鹿げた建設価格より高く売れる道理がない。また「雇用を守る」という条件がついている以上、路線価と比較しても何の意味も無い。
  • また、仄聞した限りでは、かんぽの宿は一部はバラ売りされているが、「一施設について約10億円の追加投資が必要で、8割はどうやっても再建不能」というのが実態らしい。
  • 今回のかんぽの宿売却問題で、”現時点で明らかになっている情報”からは彼らを批判することはできない。*1批判されるべきは、巨額の無駄金を投じて、採算の合わない施設を全国に作り、平然と赤字を垂れ流すことを許してきた連中である。旧郵政官僚こそ、簡易保険加入者の財産を食い潰した「真犯人」である。西川やオリックスを「悪者」に仕立てて国民の歓心を得ようとするのは、ポピュリズム衆愚政治)の常套手段だ。
  • あと2年半で、これらの出費と年間4〜50億円の赤字の穴埋めをして、さらに109億円以上の価格で売れる保証などどこにもない。この馬鹿げた騒動の結末は、一度ケチのついた物件をどこも買わなくなり、かんぽの宿保有し続けて延々と赤字を垂れ流すという最悪の事態になるだろう。

http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51470986.html

さらにオマケ

オリックスが109億円で70箇所全部を買ってくれる予定だったのに、鳩山さんはそれを不正入札と反対してつぶしたのですから、もっと高い値段で買ってくれるところを自分で探してきてください。
不正入札と言うのは、本来もっと高い値段で別の買い手に売れるものを現場で権限のある人がワイロなんかもらって特定の業者に安い値段で売り渡すことです。
ひょっとしたら鳩山さんが言うように本当に不正入札だったかもしれません。
だったらそれを証明するのは簡単です。
もっと高く買ってくれるところを探してくることです。
そしたら、鳩山さんは国民皆から感謝されることでしょう。

*1:たとえば「賄賂が送られた」とか「天下り受け入れを引き受けた」「オリックスに有利な政策を推進することを引き受けた」などの事実がない限り,ということだろうね.そして現時点ではその証拠は出されていない.