技術者争奪戦?,独禁法違反,モバゲー利用者

入社エンジニアに高額一時金支給がブーム DeNAドワンゴ──人材争奪戦が熾烈に

少し前のネタ.
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/20/news043.html
http://slashdot.jp/article.pl?sid=10/08/17/0449251
http://slashdot.jp/article.pl?sid=10/08/23/0637209
たった2社でブームって言われてもなあ.


真偽のほどはさておき,この「争奪戦」の話は以下の(怪しげな)ネタを連想する.

さて、このような現象がおきると、いったいどうなるか。

こういう言い方も変なんだけど、健康的な障害者が減っている為に、健康的な障害者の取り合いが発生している。増田にしか書けない事なんだけど、先天的に障害を持っている人達というのは、やはり一般的な人達と違って、福祉やボランティアの加護の元にいるので、詳細は書きませんが、どうにも自立していない人達が多い。雇い入れても、様々な要求をしてくる。一般的な従業員よりもかなり気を使う対象になる。そして法律や条令を熟知していたり、家族や親類が熟知しているので、障害者枠で採用されているといういわば特権を生かして様々な要求をしてくるのだ。

http://anond.hatelabo.jp/20100806220350

べつに技術者が本当の意味で不足しているわけじゃないと思うんだよね.技術者の単価は下がり続けているんだから.*1

技術者の奪いあいというよりは,人事好みの年齢25歳以下,口答え一つせずにブラック企業で24時間労働に勤しんでくれる体力だけが取り柄の若い労働力が不足しているという話だと思う.

「労働力不足の虚実」

  • 問題は、労働者の数ではなく賃金水準にあるのではないか。市場経済においては、「どうしようもない欠乏」というものは起こり得ない。何かが足りないのなら、もっとカネを出せば手に入れられる。雇用主が“労働力が足りない”と言うのは、要するに、雇用主側が決めた賃金の額では十分な人手が集まらないということなのだ。
  • 労働力が不足しているかどうかを判断する最も簡単な方法は、労働への対価、つまり賃金を見ることだ。経済の基本法則によれば、労働力の供給が減ると賃金は上がる。もし、米国経済が完全雇用かそれに近い状態にあったとしたら、「賃金の急騰」が起こっているはずだと、ローゼンバーグ氏は言う。
    しかし、賃金が急激に上昇する気配はない。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070903/133772/
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070916/p3

ハイテク技術者、米国人ならいらない」http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20071024/p1

http://www.dena.jp/recruit/sp/career/guide06.html

DeNA の既存事業、新規事業を成功させるために必要なシステム、ソフトウェア、インフラストラクチャなど、技術面・サービス面問わず、あらゆる課題に取り組める優秀なエンジニアを求めています。

必須要件
ソフトウェアエンジニア
Linux, UNIX 上で動作する製品・実サービスレベルのウェブアプリケーション開発経験
・コーディング能力


インフラエンジニア
Linux, UNIX を利用したウェブサイト構築経験 (LAMP 環境が望ましい)


望ましい要件

なんだかすごく曖昧で,「思いつく限りのネタを適当に全部詰め込みました」的な臭いがするんだが...技術者と言うより,単なる便利屋?

これじゃ何やらされるか分からないし,応募する方も二の足を踏むと思うよ.*2

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/20/news043.html
  • id:PSV 一時金ではデスマーチは解決しない罠。残業代の方が重要→(残業手当は)会社上層部など、実際のプロジェクトのコストを十分把握して いなければならない人に予算を通じて罰を与えることになるのです。 http://bit.ly/dlNSZt
  • id:raitu あれ、ドワンゴもやってたのか。まあ一時金じゃすぐ離れるのは見えてるね。エンジニアが必要なのは今だけのこととか思ってるんだろうな。おめでたい。
  • id:fukken どこもかしこも「給与」ではなく「一時金」なのが気に食わない。
  • id:Warasan 働き続けるためには労働環境の方が重要な気がする。果たして。
  • id:deep_one どれだけ人材不足なんだ…/あと、どのレベルの技術者なんだ?
  • id:naotoj 日本の採用もアメリカっぽくなってきたね。アメリカだと"sign-on bonus"というのがある。ただ会社側からの事前提示じゃなくて、オファーもらった後に自分でネゴするのが普通。

「先ずは塊より始めよ」って諺があったと思うんだけどな,違ったっけ.*3

  • id:miryu2008 個人に渡す金額としては高く感じるけど、たぶんエージェント通すより安く上がるんだろうと思う。
  • id:aenea リクルーターへの成功報酬を内定者に払ってるだけなんだがな。とはいえこの程度のはした金で鞍替えする人間にまともなのがいるのが思えないのだが。コンテンツ業界って安いしね

人材にもよるけど,優秀な人材ならそのくらいかかるみたいだね.


でもそれ以上に技術者の雇用については,それ以外の間接コストが凄くかかる.たとえば新しい技術に慣れるまでの1〜2ヶ月間は戦力どころか教育コストがかかるのが常だから.しかもこれは「即戦力」の話であって,「学歴不問・未経験者歓迎」の場合だと,これが軽く3〜5年かかる.下働きさせるための初等教育に何ヶ月もかかることだってザラ.しかも日本企業は求人も面接もザルだから,「ハズレ」率も高いし.ニッポンの経営者や人事部は現場のことを知らないままに机上の空論を語るから,こういうコストに気づいてなかったり見て見ぬフリをしてる人が多い気がする.

モバゲータウンのオープンゲームの囲い込みが始まった!」

http://jp.techcrunch.com/archives/jp20100820mobage-town-open-games-matter/

モバゲータウンを運営するディー・エヌ・エーは、7月下旬から8月上旬にかけてソーシャルゲームのプロバイダー(一般にはソーシャルアプリケーションプロバイダーでSAPと呼ぶ。以下SAP)*4などに対して、競合するGREEソーシャルゲームを今後提供した場合には、モバゲータウンで提供するゲームにトラフィックを流さないと複数社に通達した。ただ、GREE以外のmixiなどにはゲームを提供してもいいのだという。

これはソーシャルゲームプロバイダー各社に対して一斉に通達したものでなければ、規約の改定でもない。一社一社個別に説明したものだ(ディー・エヌ・エー側はこの件について明らかにしていない)。もちろん、このような説明をされていない会社もあれば、まったく条件の異なる会社もあるだろう。ただ、 TechCrunch Japanで取材した十数社は異口同音に上記のような説明を受けたという。たぶん、それ以上の会社に同様の説明はあったようだ。

これって独禁法違反じゃないのかなあ.どうも真っ黒っぽいんだけど.

追記:やっぱり捜査の手が入ったか.
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E2EAE2E2848DE2EAE3E0E0E2E3E29191E2E2E2E2
http://www.nikkei.com/tech/business/article/g=96958A9C93819499E3E1E2E2888DE3E1E3E0E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2


差別化したかったらコンテンツごと会社を買収して,内製すればいいんじゃないかな.それが嫌ならコンテンツの差別化は諦める.
こういうブラックな話があると,上の「一時金」の話も裏があるように思えてならない.


ちなみに自分もゲーム制作会社のことをSAPと呼ぶのにはすごく違和感を感じた.*5

ネタ:「モバゲーの客の9割は風俗嬢とトラック運転手であることが判明」

ついでにメモ.
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51601163.html

  • 運ちゃん、あんなにガッチリした体格なのに寂しがりやなのかよ
  • 若い頃ヒッチハイクしてたけどトラックの運ちゃんは結構乗せてくれるんだよね。話し相手がいなくて寂しいって言う人多かった。あとたまに一人でトラックで寝るの寂しいから一緒に寝てくれって頼んでくる人もいたよ。
  • ああなるほど、なんであんなゲームが売れるんだと思ったら、元々ゲームやらない層を取り込んでたのか。

*1:それこそ物価の異なる世界で暮らしているインド人や中国人と,価格競争しなければならんのだから.

*2:ちなみにこういうザルのような寄せ集め的闇鍋的求人は,外資じゃ滅多にみかけないけど日本企業じゃ普通.人事の仕事ぶりがこれじゃ,ハズレ率が高いのも宜なるかな

*3:IT業界は,ずっとその逆をやってきた.

*4:普通SAPと言えば別の会社のことを指さないか?SAPなんて略称を作るセンスに唖然.

*5:http://www.sap.com/