経営者にとって都合の良い言い訳を考えてるうちは,事業の成長は望めそうにない
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20110215/1297746368
「エンジニアにとって生産性の高い環境を追い求めているだけでは事業は成長しない」
このセリフって字義通りには嘘ではないけれど,多くの場合は無能な経営者や管理職の言い訳に使われてきた,バッドプラクティスなんだよなあ.IT業界的には,すごく危険な臭いがする発言だ.
会議はなるべく減らして、必要な事ははてなグループかIRCに書いて伝える。プログラムを書いていると2時間くらい集中して作業をしたくなるので、その間なるべく作業を中断されないように周りも声をかけないようにしたり、電話がならないようにしたりしてきました。
エンジニアが2時間単位くらいでプログラムを書くので邪魔をすると生産性が下がるのは全く持ってその通りなのですが、それだけでは事業は成長しないです。
「それだけでは成長しない」とは言ってるけど,「エンジニアの邪魔をすれば成長する」とも言ってない所がミソかな.そういう時は「エンジニアの生産性を犠牲にする代わりに,何をすれば成長するのか?」を言わないとね.エンジニアの生産性以上に重要な物って一体なんなのか興味津々.*1
特に個人プレーではなく、チームで成果を出したい場合。そもそも2時間集中する職種ではない人が、エンジニアに合わせて口頭で話すべき内容をオンラインでやりとりする意味はないですし、
多分これは嘘.
2時間集中する職種でない人が含まれていたからといって,その人がエンジニアの邪魔をすることが正当化される場面は非常に少ない.ましてや一人の無能な管理職がもたらすマイナスの生産性は恐ろしい限りだ.
チームで成果を出したい場合だからこそ,エンジニアの生産性を最大化するように組織を構成する必要性は高い.*2
たとえエンジニアでも、自分が何をすべきか、今作っているものは何のために作っているのか、何がどうなると成功なのか、ということをしっかり分かった上で作らないと、バラバラの物ができあがりますし、モチベーションも沸きません。せっかく生産性高く、大量のプログラムコードを書いても使われないのでは意味がありません。
それはつまり,エンジニアに最適化された環境を構築「すべき」という話だよね.*3
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/jkondo/20110215/1297746368
- id:andalusia つ 『ほとんどのハイテク企業は最終的に、スーツ族と平凡な管理職によってダメになる。(中略) ソフトウェア業界では、ハッカー中心の文化を捨てるような贅沢は許されないってことだ。』 http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20100815
- id:fromdusktildawn 外部仕様作る人とエンジニアって、そんなに頻繁にコミュニケーションが必要かな?外部仕様書を細かくしっかり作ってあれば、エンジニアが2時間作業に没頭していても、ほとんど問題にならない気がするんですが。
- id:x64 x64 それでエンジニアが逃げ出してしまったのですね。