「スルガ銀が事実上の全面勝訴 IBMの責任認めた判決の深層」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120409/390218/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20120409/390260/
とりあえずメモ.まだ考えも全然まとまってないので,あとで全部書き直すかもしれない.
この記事が正しいと仮定しての感想は,トンデモ裁判官が「システム開発のことは良く分からないので,わかる所だけ見て適当に判決出しました」のではないかという感じ.*1
なんで要件定義の失敗(IBM側の主張だと「要件が膨らんだこと」)が,プロジェクトマネジメントの失敗になるんだ.
だが、スルガ銀の旧システムのリバースエンジニアリングを含めた3回の要件定義を経ても、要件を確定できなかった。
実装フェーズならまだしも,要件定義の失敗がCorebankのせいであると結論を出すのは無理すぎる気もするが.*2
http://b.hatena.ne.jp/entry/itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120409/390218/
- id:daruism 控訴審でガチの争いを続けるのか、和解でお茶をにごすのか、どっちに転ぶだろうかね。なんとなくガチで争う気がするけど。
右に同じ.もはや問題はスルガ銀一社だけの問題では無い.こんな判例を放置すれば,将来に禍根を残す.というかIT業界が終わる.
- id:Hiro0138 プロジェクト失敗と裁判で10年近くの時間が・・・不毛すぎる
しかもまだ序盤.このあと高裁と最高裁が待ってる.
- id:kiyo_hiko 「スルガ銀側から意見書を提出したAITコンサルティングの有賀貞一代表取締役」どっかで見た名前だなーと思ったら、例の"重鎮"の人か http://www.atmarkit.co.jp/news/200805/28/ipa.html http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20111208/376196/ オワタ
あの例の老害を絵に描いたような方々か.それはヒドイ.
- id:caq 契約社会の仕事と、日本的な仕事の衝突に見える。「パッケージ選定ミスで要件定義できなかった」って主張が通ったのかなあ。個別契約履行が斟酌されないなら、外資は二度と仕事受けないだろ。まあ、まだ地裁だけど。
- id:noface ベンダーにシステム開発の責任を負わせるような判例に思えて仕方ない。ベンダーがユーザに本気で意見を言っても、ユーザかベンダーに責任を押し付け、取り合わなかったからそれまでなんだよね
- id:monochromekk 完成形が見えないまま始まった開発で、ユーザ・ベンダの片方だけに失敗の責任が帰結するのはおかしい。この判決だとユーザ側に責任はないと解釈されてしまう。巡り巡ってユーザ企業にとっても不幸な判例になるのでは
- id:houyhnhm 「ITベンダーはパッケージの中身を熟知している前提でユーザー企業に導入を勧めたとみなされる」これ、絶対おかしいと思うけどなあ。どちらかと言えばユーザ主体でしょ?違うの?
- id:iww これは非常によくない判決だなぁ・・・
- id:taktales 何気に、個別契約は意味なしってのはでかい気がする。
- id:sisya 一見「品物ができなかったのだから当然」と見えるかもしれないが、開発とは「発注元もどんなものが作りたいか正確には判らない状態から物を作る」という仕事なので、責任の所在は業界のあり方にも大きく影響する。
*1:こんな感じで.
例えば私が定義した3階層の技術について,「それは君,大発見だ」と言った社会科学の教授がいた.このような技術階層は,業界関係社なら誰でも知っていることである.こんなことも知らずに,これまでどうやって半導体産業を研究してきたのかと愕然とする思いであった.」
「これは笑い事ではすまされない.「わかっちゃいない」社会科学の論文や,「半導体なんて装置を買えば誰でもできる」ことが書いてある本や記事が,経済産業省などの官僚が政策立案する際の参考にされていたりするからである.その結果,まったく日本半導体の実情に合わないようなコンソーシアムや国家プロジェクトができてしまう.さらに,ここに多額の税金が投入される.まったく笑い事ではない.」 http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20091207/p1
*2:Corebankがよほどの欠陥品だった?だとしても要件定義の失敗にまでいっちゃうかね.