「夏の節電対策、白熱電球の販売自粛を…政府方針」

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120609-OYT1T00495.htm
はいはい虚構新聞ネタ...え,違うの?

これがマジだとすると,虚構新聞も大変だな.

今夏の節電対策のため、政府は家電量販店やメーカーに対し、電力消費の多い白熱電球の販売・生産の自粛を求める方針を固めた。

 近く枝野経済産業相と細野環境相名の要請文を業界団体に出す。業界側も受け入れる意向を示している。電力消費の少ない発光ダイオード(LED)照明などへの切り替えを促し、電力需要を減らす狙いだ。

 国が具体的な製品の販売・生産自粛を求めるのは極めて異例。大手の家電量販店やメーカーなどでつくる業界団体「省エネあかりフォーラム」に、両大臣が来週中にも自粛を要請する。

 LED電球の消費電力は白熱電球の約2割で、寿命は約40倍。価格は高いが長期的には割安になる。LED電球より安い電球型蛍光灯でも同等の節電効果がある。ただ寿命はLED電球より短い。白熱電球東芝がすでに製造をやめるなど、メーカーもLED電球の生産に力を入れている。

 日本エネルギー経済研究所は、現在使用されている白熱電球蛍光灯をすべてLEDに替えた場合、日本の年間総消費電力量の9%が節電でき、原発13基分に相当するとの試算をまとめている。

これは酷い記事.

消費電力は「白熱電球と蛍光灯をすべてLEDに替えた場合」のことを書いているのに*1,求めるのは「白熱電球販売生産の自粛」だそうだ.白熱電球を使ってるのなんて,トイレとか枕元の小さな電気スタンドくらいのものだろう.トイレに使うのは頻繁にON/OFFするので蛍光灯だと痛みが早くてすぐに壊れるため,トータルで見ると電球の方が割安になるから.*2

オフィスなどを見ればわかると思うけど,長時間つけている照明には蛍光灯が多い.電球は短時間小規模に使われているため,全電球をLED電球に切り替えても節電効果は9%より遙かに小さくなるだろう.

http://jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012061300682
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120613-00000103-jij-pol

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.yomiuri.co.jp/national/news/20120609-OYT1T00495.htm

  • id:BUNTEN 短時間しか点灯しない(消費電力and/or電気代的に誤差の範囲)トイレの電球が切れても2個百円の白熱球ではなくてひと桁高いLED電球買えとかゆーのかこの腐れ政府は。(-_-;)

とりあえずはこの政策の発案者を実名で公開すべき.おそらくはLED電球を製造・販売しているメーカーとズブズブの関係だと思う.

  • id:hatake 製造、廃棄まで含めてもLEDに優位性があるのかなぁ?正直、疑問。
  • id:jingi469 消費電力と画面が大きくなるほど貰える額が大きくなるエコポイントとはなんだったのか。

*1:そもそもその「9%」という数値さえ,どの程度信用して良いものやら.各家庭における月々の蛍光灯や電球の総使用時間/消費電力なんて,計ってる家庭の方が少ないはず.

*2:長時間点ける室内灯でムードのために使ってる人は,電球色の電球型蛍光灯を既に使ってるんじゃないかな.