新Kindle Paperwhite(2013年版)メモ

基本的には新旧のPaperwhiteではそんなに大きな差は無い.旧Paperwhiteを所有してなかった人ならば「ほとんど同じ」と言って良い.しかし持ってる人からは,若干つまずきそうな微妙な改良/変更が入ってる.

  • 背面ロゴ:これは購入前から明らかだったが,旧PWがKindleで新PWがamazon
  • ブックマークとHighlightのUIが大きく変更.
    • ブックマークとHighlightのインターフェースが分離された.
    • ブックマーク専用のメニューが追加され,ON/OFFに2ステップかかるようになった.旧PWは右上タップでブックマークがON/OFFしていたが,新PWではブックマークのメニューが表示される.そこから現ページに対するブックマークのON/OFF及び,他ブックマークの一覧,他ブックマークのページのプレビュー,そのブックマークページへのジャンプが可能.最初は慣れが必要だが,多機能化していて慣れればこちらの方が便利な面も多い.なお上端タップで出てくるメニューの方の右端にも,ブックマークアイコンが追加されている.
    • Highlight一覧はGO TOの方に統合された.GOTOより右上のタブでNotesを選択すると一覧表示される.一覧表示から,Delete/Share,及びマークした箇所へのジャンプが可能.
    • Highlightのために範囲選択すると,両端に「つまみ」が追加された.この部分を摘まんで範囲を伸ばしたり縮めたりする機能は以前からあったが,より明確に分かりやすくなった.*1
    • Highlight一覧が先頭からではなく,現在位置を基準に表示されるようになった.以前は常に先頭からだったために,後ろの方を見つけるのが非常に大変だった.
    • Highlightがページ間を跨がる場合は,ページの先頭や最後に ◀ や ▶ みたいな表示がついて,「前のページから続く」「次のページに続く」が表示から分かるようになった.
    • ページ間に跨がってマークを付ける際,以前は新しいページに写った際に全体にマークがつくように表示されたが,新しいのでは最初の文(?)だけになった.(その後調整して好きな所に付けられるのは同じ.)
  • フロントライトの調整:「Max」のボタンが追加され,最大光量が欲しい時はちょっとだけやりやすくなった.*2
  • (文章選択時の)ポップアップメニュー:メニュー内の配置が変更.たとえばHighlightが左下から右上, AddNoteが右上から左上に移動している.おかげでHighlightしようとして,間違えてShareをタップする失敗が多発.
  • 上端タップで表示されるメニュー表示時に,下端側に新たにスペースが追加されており,これをタップすることでスクロールバーとプレビューが表示される.それらを使ってページ送りできる機能が追加された.(1ページごとのページ送りも可能.)プレビュー画面をタップすると,そのページにジャンプする.閉じる時は右上のXボタン等.
  • 辞書表示.大きく変更.
    • サイズが大型化し,右上にWikipediaのタブが追加.左下がHighlightからSearchに変更.
    • 旧Paperwhiteの前回のファームウエアアップデートで追加された,ポップアップ表示から辞書を変更できる機能が,新Paperwhiteでは無くなってる.なぜ?
    • 今までは,一つ目の辞書に無い単語は,自動的に他の辞書で検索して表示する機能があった.*3しかしどうもその機能も省略されてる模様.どうも辞書機能については旧PWよりも退化している気がする.
  • 脚注もポップアップで表示されるようになってる.これはいつ入ったんだろう?
  • メニュー言語から中国語(簡体中文?)が消えている.
  • ファームウエアバージョン:5.3.8から5.4.0に.Amazon Kindleでは,FireHD7なら7.x.x,Touchなら5.x.xのように,ハードごとに異なるメジャーバージョンを取るやりかたをしている.新旧のPaperwhiteが共に5.x.xということは,完全に同じファームが使える互換ハードという扱いなのだろうか?
    上記新機能についても,将来のファームウェアアップデートで旧Paperwhiteに導入されるかもしれない.
  • USB充電:USBハブからの充電だと,PCに接続していなくても勝手にUSB接続モードに切り替わり,しかもUSB端子から外してもその状態から復帰しない.復帰するためには電源ボタン長押しで再起動する必要がある.旧Paperwhiteでは特にそういう問題は無かったので,これは新Paperwhiteのバグだと思う.なお充電自体は正常にできているもよう.

告知されていたVocabulary Builderは,外国語学習には便利に使えそうだ.解像度や速度も上がっているんだろうけど,わざわざ並べて比較でもしない限りはあまりピンとこない.


希に条件によっては入力を受け付けなくなる不具合もあるっぽい.一度その状態になると電源ON/OFFと再起動以外受け付けなくなる.修正は次のファームウエアアップデート待ちかな.

Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi

Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi


ちなみに

Amazon Kindle Paperwhite充電器 (端末には付属していません)

Amazon Kindle Paperwhite充電器 (端末には付属していません)

充電器は付属してないけど,必要性は高くない.FireHDと違って電流も小さいし,どうせ充電なんて1週間に一回あるかないかなので,気が向いた時にPCなりUSBハブになりつないで充電すればいいだけ.特に専用充電器の必要性は感じない.これも旧機種と同じ.Paperwhiteを充電するだけなら,この手の奴の方が便利なくらいでは.


Amazon Kindle PowerFast急速充電器(9W)

Amazon Kindle PowerFast急速充電器(9W)

黒い方の大容量充電器はそこそこ容量も大きいので,スマフォ用とかで欲しい人は買ってもいいかも.

...だったんだが,値上げされたので魅力半減.自分が買った時は990円だったのでコストパフォーマンスも悪くなかったが,1980円だと無理して買う必要は無いかも.時間はかかるけど普通のUSB電源からも充電はできるから.
追記:その後また990円に下がってる.まあその時の価格を見て,買う買わないを決めれば良いと思う.


検索してたらこんなのを見つけた.

FireHDなら試してみてもいいのかもしれない.

*1:要するにアフォーダンスかな.

*2:実は旧Paperwhiteでもそういうボタンが書かれてないだけで,同じ領域をタップすると同様に最大/最小にできた.

*3:具体的にはデフォルト設定のCollins cobuildで見つからなければ Oxford Dictionary of Englishで見つけてくれたりするわけだ.NODEの方が大抵の辞書より語彙が豊富なので,この機能は外国人学習者としては重宝していた.