「最悪の玩具」とその結末

ferguson

電動マシンガンは「リアルな武器性」が問題とされた。

http://mainichi.jp/feature/news/20141122mog00m040003000c.html

べつにこの玩具を使っていたというわけではないが,

現場に到着した新米警官は、ベンチにいた少年が銃を取り出し、ウエストバンドのなかに収めるのを目撃した。警官は少年に手を挙げるよう要求した。この時、少年は手を挙げず銃に手を伸ばしたと警官は証言している。当局者の発表では、少年が警官に対して脅したり向かってきたりするような言動は全くなかったという。警官は少年に向けて二度発砲した。少なくとも1発が腹部にあたったとみられる。

警察当局の調査により、少年が持っていたものはBB弾の銃だと判明した。(※抄訳)
http://www.cleveland.com/metro/index.ssf/2014/11/12-year-old_boy_shot_by_clevel.html

こういうことを未然に防ぐため,リアルすぎる銃の玩具は規制されてると聞いた.

日本みたいにリアルなモデルガンを町中で見せびらかしても問題にならないのは,強力な銃規制のおかげ.

黒人青年射殺事件「不起訴」の衝撃

この事件、問題は人種の偏見ということよりも、アメリカ社会に銃が溢れていることを前提に、警官は身の危険を感じたら相手を射殺して良いという法制や慣行が定着してしまっていることに根本的な問題があるように思います。ですが、そうした見解はアメリカのメディアではほとんど見られません。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/11/post-696.php

【黒人少年射殺】アメリカの新聞はこう報じた。一方ネットは...

http://www.huffingtonpost.jp/2014/11/25/ferguson-unrest-takes-over-newspaper-front-pages-across-the-country_n_6217554.html

「黒人少年射殺の警官が辞職 事件後は居場所転々と身を隠す」

http://www.cnn.co.jp/usa/35057211.html

(CNN) 米ミズーリ州ファーガソンで黒人少年を銃で撃って死亡させ、不起訴になったファーガソン警察の白人警察官、ダレン・ウィルソンさん(28)が辞職した。ウィルソンさんの弁護士が29日夜、CNNに確認した。

担当弁護士がCNNに語ったところによると、ウィルソンさんは事件の数日後、「インターネット上に住所が出回っている」との電話連絡を受け、刈りかけの芝生もそのまま、ただちに自宅を出た。殺害予告や懸賞金の情報まであったことから、弁護士らの家を転々としたり、暗い映画館で時間を過ごしたりして身を隠してきたという。

ウィルソンさんは地元紙との電話インタビューで、「自分の意思で辞職する。私のせいでだれかが傷つくような事態を許すわけにはいかない」と述べる一方、辞職は「今までで最もつらいこと」と語った。

同紙によれば、退職手当は受け取らない。事情を知る人々の話によれば、辞職に向けた交渉は数週間前から続いていた。

辞表では「私が仕事を続けることは、ファーガソンの住民や警官を危険にさらすことになる可能性があると聞いた」「警官の仕事を続けたかったが、私にとって住民と警官の安全が最も重要だ。辞職によって街が和解できるよう祈っている。支援してくださった方々や警察の同僚たちに感謝する」と述べた。辞表はただちに発効した。

ちなみに重箱の隅だけど,辞表という訳語は間違いではないのか.