ドラえもん問題 番外編「ロボット ハ トモダチ、コワクナイヨ」

えー,そこは「ドラえもん」じゃなくて「キャプテン翼」じゃないの?

「ボールは友だち怖くない」
「お前は友だちを足蹴にするのか?」
「彼はマゾヒストだから足蹴にされて喜んでるんだよ!」

というのは有名なネタではなかったか.
ボールを足蹴にするのは構わないけど,ネコ型ロボットなら足蹴にするのは可哀相というのは,人間のエゴだよねえ.

機械仕掛けの小さな生命」

基地のジョーディとピカードは防御フィールドを張った。だが安定しない。そして素粒子ビーマーを止める方法を探りはじめた。
エンタープライズ。二人を救助できるようなプランは無いようだ。いくつかの案が提案されたが、いずれも時間的に間に合いそうもない。博士は「エクソコンプに素粒子ビーマーの中心部にある物質を破壊させればうまくいくはずだ」と提案する。デイタは博士の案に反対する。ライカーはデイタをたしなめるが、デイタは「もしエクソコンプが生命体であるなら命令には従わないだろう」と食い下がる。博士は「それなら命令系統を遮断しまえばよい」と言い、ライカーは実行を命じた。

転送台に三台のエクソコンプが置かれ、転送が開始されようとしていた。だが、転送機が作動しない。デイタが転送機をロックしてしまったのだ。
観察ラウンジ。デイタの決意は固く、ライカーの説得に応じない。「自分には直感というものはないが、機械に対する洞察力がある。そしてエクソコンプが生命体だと信じている」とデイタは語る。そしてエクソコンプの代わりに自分が基地へ行くと言い出した。ライカーが「お前もすぐに機能停止してしまうぞ。そんなことはできない」と断ると、デイタは「自分の意志でいくのです。エクソコンプには選択権がない」と答えた。ライカーは「それならエクソコンプに聞いてみろ」と提案すると、デイタはやっとおれた。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~mayuzumi/startrek/tng_guide/6th/epi135.html

スタートレック ネクストジェネレーション―スタートレック大研究〈3〉

スタートレック ネクストジェネレーション―スタートレック大研究〈3〉

L.D.スコットの出した当初のアイデアでは,データが自分の将来を棒にふってまで守ろうとした生命体とは,家の壁に埋め込まれたパネルや各種機械であり,このときは言葉を喋っていた.これに対しシャンカーが考案した生命体は,道具に「トランスフォーマーみたいなハイテクのオモチャ」のごとく追加するユニットで,生命体とはすぐに気付かないほど,日常のものとかけ離れた代物だった(またはじめは「メタコンプ」と呼ばれていたのだが,これは実在の会社の名前でもあったので変更になっている).彼は,最終的に決まったこの知的生命体の外見を「スター・ウォーズR2D2のようなかわいいものにしないよう」にと考えていた.というのも今回の物語は動物愛護運動のある側面に対する社会批評にもなりうると思ったからだ.「相手が可愛くてフワフワしたものなら人々は反応するけど,それが醜い外見であれば助けようとしないからね」

新スター・トレック シーズン6<トク選BOX> [DVD]

新スター・トレック シーズン6<トク選BOX> [DVD]

ところが、そんな動画を見て、眉をひそめる人は少なくなかった。見ている人をア然とさせたのは、「Spot」を蹴り上げるシーン。ボストン・ダイナミクスにしてみれば、高度な姿勢制御を証明してみせた映像だが、ロボットといえども犬は犬と、「蹴る」という行為が倫理的に問われることとなった。

我思う,故に我あり.


痛みを感じなくても「我思う、ゆえに……」のロボット・デカルト様であるQT1号や,「未来の二つの顔」のスパルタクスTNGのエクソコンプ,ボイジャーのEMH(緊急用医療ホログラム) Mk-Iには人権に近いものがあってもいいかもしれない.

アンドリューNDR114 (創元SF文庫)

アンドリューNDR114 (創元SF文庫)

未来の二つの顔 (創元SF文庫)

未来の二つの顔 (創元SF文庫)

スター・トレック ヴォイジャー シーズン7 <トク選BOX> [DVD]

スター・トレック ヴォイジャー シーズン7 <トク選BOX> [DVD]

ドクターは出版社に、内容の書き換えを申し出た。トレスはパリスの見ている前で、20年ぶりに父親のジョンと話す。バークレイはドクターのホロ小説が既に出まわっていることをパリス提督に伝え、ジェインウェイにも連絡された。修正版を待つはずだった出版社に問い詰めるドクター。だが連邦の法律によれば、ホログラムには権利はないのだ。

ドクターの権利を主張するため、地球との間で裁定が開かれる。状況は不利だが、ドクターが人間として活躍していることをクルーやバークレイたちが訴える。友人であり、人間より人間らしいということを。セブンは親戚と会話し、自分が幼い頃の話を聞いた。裁定官から結論が言い渡され、ドクターを人間として認めることはできないものの、芸術家の権利は保証された。プログラムは回収され、ドクターは修正版に取りかかる。4ヶ月後、多数の EMH が労働者として働く施設では、「光よ、自由であれ」が話題になっていた。

http://www.usskyushu.com/ds9/voy166.html


しかし逆に「痛覚」があっても自我のないAIBOグリフォンには人権は不要だろう.*1 *2

リボルテックヤマグチ No.45 グリフォン アクアユニット装備

リボルテックヤマグチ No.45 グリフォン アクアユニット装備

*1:それと「ロボット三原則」は,人間より優れたロボットを人権を持たない奴隷にするための,本能プログラムでもあるんだけどね.

*2:そういえば某国の「技能実習生」には,伝統的に基本的人権は認めてないらしいね? http://www.asahi.com/articles/ASH2D7RCMH2DOHGB015.html