「「糖質制限ダイエット」第一人者の桐山秀樹氏、心不全で急死 62歳」

http://news.livedoor.com/article/detail/11182760/
http://www.hochi.co.jp/topics/20160215-OHT1T50089.html
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1871523.html

糖質制限ダイエット」に関する著作や「おやじダイエット部の奇跡」などで知られる作家の桐山秀樹氏が6日、滞在していた都内のホテルで急死していたことが15日、分かった。62歳だった。桐山氏の妻が公式フェイスブックで報告した。

 死亡推定時刻は6日午前9〜10時ごろで、死因は心不全。ホテルの関係者によると、出かける様子で、ベッドの上で倒れていたという。

糖質制限ダイエットとの「因果関係はない」って発表してるらしいけど,正確には「因果関係は不明」だよね.

糖質制限ダイエットが健康によいという証拠は何もない」というのと同レベル.いずれにせよ第一人者が急死したならば,彼が推薦していた健康法も眉唾物と考えておくのが妥当だろう.もちろんそれでも試したい人は自己責任でやればいい.その対価は自分の命だ.


また医学の進歩のためには,彼の遺体は解剖して徹底的に調べるのが良かったのではないか.その結果,糖質制限ダイエットに不都合な真実が発見されるのもまた一興.

桐山氏は糖尿病になったことをきっかけにコメやパンなどの主食を抜く糖質制限に取り組み、3週間で20キロのダイエットに成功。その体験を著作で発表するなど、「糖質制限の伝道師」として知られていた。

いや,それは普通にヤバイだろ.成功じゃなくて失敗だと思う.


3週間でなく3ヶ月の間違いかとも思ったが,どうやら本当に3週間と主張しているらしい.
http://togetter.com/li/420625

おやじ必読! 愉しく続ける糖質制限ダイエット

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大ヒットした『おやじダイエット部の奇跡』の著者・桐山秀樹が、自らの体験を余さず披露。どうやって「3週間で20kg減」を実現できたのか、いかにしてキープし続けるのかを多面的に徹底解説する。また、糖尿病・メタボおやじだった桐山秀樹のために日々、糖質制限食を調えたパートナーでコーチ役の文芸評論家・吉村祐美が、「糖質制限ダイエット」における3つの食事法を伝授。桐山のために2年間継続した「糖質制限食」のレシピを惜しまず披露する。

20キロ、30キロは当たり前!「糖質制限」という最終兵器を手に入れ、男たちは遂に痩せた! 
挫折や諦めを乗り越え、互いに励ましあいながらスリムな体型と健康を取り戻した、メタボ中年たちを描く、感動と驚きのノンフィクション!
「糖尿病発症で一念発起、20kg減、血糖値も良化し死地から脱出できた作家」、「会食漬けで膨れ上がったカラダから35kg減、引退の危機から這い上がったホテルマン」、「コンビニと外食だけで38kg減、『社内の早死に候補』の汚名返上の独身マネージャー」、「会食時は糖質制限もおやすみ、ゆる〜いルールで15kg減の医師」、「愛妻と二人三脚のオリジナルレシピで10kg減、健康を取り戻した光学技術者」……。
 それぞれのライフスタイルにあわせ、「部員」たちがトライした方法はさまざま。十人十色の脂肪との闘い方を楽しみながら、きっとあなたにあったダイエット法も見つかります。糖質制限ダイエットのカリスマ・江部康二先生(「おやじダイエット部」総監督)推薦!

そもそも「何もしてないのに体重減少」は深刻な病気の兆候の一つだ.*1 カロリー消費して減量したならともかく,カロリー摂取過多なのに痩せてるとしたら,しかも既に持病持ちだとしたら,何か危険があると疑ってかかるべきだろう.



嘘くせえ.ゲロ以下の臭いがぷんぷんします.


東洋経済オンライン「「炭水化物」は人類の敵なのか、味方なのか 「糖質制限ダイエット」巡り激突する2冊の本」

http://toyokeizai.net/articles/-/62304

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

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私たちは今でも進化しているのか?

私たちは今でも進化しているのか?

人類は何百万年も続いた旧石器時代の狩猟採集生活に適応するように進化してきた。農耕が始まったのはわずか1万年前のこと。原始人にならって穀物を食べることをやめて肉食中心の食事に変えれば、健康になる、というのが「糖質制限ダイエット」派の主張である。

そもそも「狩猟採集生活」って肉中心なの?


鋭い爪も牙も持たず,馬やチーターの様に速く走ることもできない人類が,魚や野生動物を捕まえるには弓矢や釣り竿,網や罠の発明が必要不可欠だったはずだ.それが発明されるまでの何億年という時代を,人類は道具無しで過ごし,それに適応していたはず.その生活がどのようなものかは,他の猿と大差ないと思うなあ.時々タンパク質もたべるが,その多くは昆虫や小動物くらいじゃないかと.


その後短期間で狩猟中心の生活に適応した可能性もあるけど,なら農耕に再適応できないはずがないだろうし.



http://b.hatena.ne.jp/entry/toyokeizai.net/articles/-/62304

  • id:usausa1975 獲得形質の遺伝みたいな論調だが、でんぷん分解酵素をたんまり持っていて、甘さを快く感じる時点で、そもそも炭水化物は人類の重要な栄養源なのは疑いようがないのでは…
  • id:IkaMaru そもそも痩せる食べ物というのは人類の味方なのか、という時点から意見が分かれるのでは/肉と野菜だけで暮らせるのは一握りの裕福な先進国民だけだ
  • id:iroha2_hohe 体内で糖に変わる=太る=敵、という理屈がどうにも理解できない。豊かすぎるがゆえの身勝手。頭を使う・運動する際には重要な要素だし、何でも人間に都合よくできてるわけないでしょ
  • id:triaezu 糖質制限ダイエットは食費が高くつくから、人類の敵かどうかはさておき貧乏人の敵ではある。
  • id:mib-dbsinfra 飢餓の危機に晒されている人たちにとっては間違いなく味方だ。日々の生活の大半を椅子に座って過ごしたり、飽食の人々にとっては敵に見えるかも知れないがそれは必要量を超えて食わなければ良いだけの事。
  • id:minoton 低コスト高カロリーの炭水化物が人類の敵のはずはないだろう。あまりに有効過ぎて個体数が増えすぎたきらいはあるが、それはまた別の話
  • id:taruhachi 確かに糖質制限で痩せたが、肉の生産のためにはカロリーベースでその10倍の穀物を必要とするという現状を差し置いて人類の敵なのかと言われてもなぁ。
  • id:modoroso おまえらジャガイモさんとか麦さんとかお米さんとかがどれだけ人類を飢餓から救ってきたと思ってんだよ もっと敬えよ
  • id:damae 旧石器時代人が肉ばかり食べてるってそりゃ古代ゲルマン系ぐらいじゃねぇの?縄文人なんかはメインはどんぐりとかナッツ類だぜ。動物性たんぱくはありがたくいただくもんで。
  • id:alpinix 原始人の方が健康で病気にもならず長命だったというなら納得するわ。
  • id:osito 炭水化物を極端に減らすとケトン症で病院行きになったりインスリンが出なくなるから危険との説も聞いた事がある

糖質制限食による死亡リスク – メタアナリシスによる検証」

http://www.rincgm.jp/?release=%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90%E9%A3%9F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF-%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%B9
追記

2013年2月4日

【結論】
低炭水化物食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加することが示唆された.

*1:たとえば末期ガンとか.