「異世界物」の世界感

tw https://anond.hatelabo.jp/20171223192558

たいていの異世界ものって魔法や人間っぽい種族が存在する世界だけど、もっと別世界感がある創作物はないかな。

自分以外精神をもつ存在のいない無機質な世界。

自然法則が全く違う世界。

地球とは異なる世界というなら「ガリバー旅行記」も,「銀河鉄道999」みたいに他の天体に行くスペオペなんかも,「広義の異世界」ではあるんだな.

竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468) Dragon's Egg: A Novel (Del Rey Impact) (English Edition)
おや,竜の卵が絶版なんだ...Kindle化もされてない.


神々自身 (ハヤカワ文庫SF) The Gods Themselves: A Novel (English Edition)
夜来たる Nightfall: A Novel (English Edition)

魔法の国が消えていく (創元推理文庫 (668‐2)) The Time of the Warlock (English Edition)


インテグラル・ツリー (ハヤカワ文庫SF) スモーク・リング (ハヤカワ文庫SF) The Integral Trees (The Smoke Ring series Book 1) (English Edition) The Smoke Ring (The Smoke Ring series Book 2) (English Edition)
http://larryniven.wikia.com/wiki/Larry_Niven_Wiki

サンダイバー (ハヤカワ文庫SF) Sundiver (Uplift) Sundiver: 1 of 1st Uplift Trilogy Uplift: The Complete Original Trilogy (Uplift Omnibus Book 1) (English Edition)

プラクティス・エフェクト (ハヤカワ文庫SF) The Practice Effect: A Novel (Bantam Spectra Book) (English Edition)


名作「竜の卵」は中性子星の上にすむ知的生物「チーラ」と人類とのファーストコンタクト.高重力の元で生まれ育ったチーラは,地球人とは何もかも違う.*1

「神々自身」は物理法則が微妙に異なる平行宇宙との話.平行宇宙とは言え,そこに生きている生物も世界も大きく異なる.

「プラクティスエフェクト」なんかは,まさにゲートをくぐった先にあったのは,ファンタジー風の異世界というSF(?).とある魔法(?)技術により一変した社会を描く.

ウォーロック シリーズ」は魔法使いが世界を支配していた時代の物語.最強の魔術士ウォーロックは誰よりも早く世界の真理に気付いた.それは文明の終焉を意味していた.



ニーブンの「脳細胞の体操──テレポーテーションの理論と実際」なども,あれは基本的に瞬間移動技術の話であって,それが科学技術による物か超能力や魔法による物かは限定していなかったはず.

無常の月 (ハヤカワ文庫 SF 327)

無常の月 (ハヤカワ文庫 SF 327)

http://www.e-reading.club/chapter.php/75689/7/Niven_-_All_The_Myriad_Ways.html

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20171223192558

惑星ソラリス HDマスター [DVD]

惑星ソラリス HDマスター [DVD]

Solaris (English Edition)

Solaris (English Edition)

タイトル変わってるけど,同じ原作って認識でいいんだよね? *2

  • id:moons 「竜の卵」「天の筏」

天の筏 (ハヤカワ文庫SF)

天の筏 (ハヤカワ文庫SF)

  • id:n_kasei 今すぐイーガンを読むんだ。

グレッグ・イーガンの〈直交〉三部作
クロックワーク・ロケット (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) エターナル・フレイム (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) アロウズ・オブ・タイム (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

https://anond.hatelabo.jp/20171223193022

  • id:umai_bow 『世界の誕生日』おすすめです。性別が4種類ある世界で描かれるラブストーリー。

  • id:atsushifx 火星シリーズ(特にチェス人間)、20億の針、闇の左手

火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)

火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)

20億の針【新訳版】 (創元SF文庫)

20億の針【新訳版】 (創元SF文庫)

  • id:Galaxy42 「愛はさだめ、さだめは死」もふもふとちいさなふわふわ。

*3

  • id:kamayan 『竜の卵』は面白かったなあ。『虚航船団』は主要人物の文房具たちというのが全く共感できなくて異世界過ぎて辛かった。

虚航船団 (新潮文庫)

虚航船団 (新潮文庫)

  • id:ku__ra__ge 「神々自身」(気体状)とか、「竜の卵」(不定形)とか、「老ヴォール惑星」(光で経験を伝える種族)とか。あと「遠き神々の炎」の鉄爪族(分割、統合が可能な集団知性)が良い。

遠き神々の炎〈上〉 (創元SF文庫)

遠き神々の炎〈上〉 (創元SF文庫)

皆勤の徒 (創元日本SF叢書)

皆勤の徒 (創元日本SF叢書)

  • id:rider250 異世界じゃないけど子供の時読んだ手塚治虫の「火の鳥」望郷編だっけ?で主人公が立ち寄った惑星が変な生物だらけで全く人間の想像を絶したような「異世界」で子供心に異様に恐ろしく感じたのを鮮明に覚えている。

  • id:tori_toi 読んでそうだけど戦闘妖精・雪風とか。典型的な異世界転生やりつつ、敵は目的不明だし、人の認識する部分から干渉してくる対話が難しい無機物ぽい相手だったり。シリーズ3作目のアンブロークンアローがそれっぽい
  • id:himakao 国自体が神から賜った魔力でできてて国外は砂漠、人々も魔力を宿して死ぬと魔石になる世界の異世界の話はあるけど、この設定自体は本筋には直接関係ないし終盤しかでないネタバレだからタイトル略
  • id:dalk 海を見る人。アンブロークンアロー。スカイ・クロラ。ばいばいアース。世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(の世界の終わり)。と思い浮かべたが、異世界ってSFや特殊な種族の死生観とかも含まれるのだろうか
  • id:Red-Comet幼年期の終わり」とか「神々自身」とか無数にあるのでは。言ってみれば昔のSFは地球外惑星という異世界であった
  • id:shinichikudoh 地球のふりをした星が訪問者を捕食するの何だっけ。道路が生きていて自ら道路工事をしたりとか。『宝石の国』の市川春子が好きな横山裕一の『ニュー土木』は近いけど違う。最近どこかで見たはず。思い出したら書く。
  • id:touhu1018 なんか筒井康隆ではさみとかが活躍するのなかったけ
  • id:sbedit1234 SFに色々あるが、美少女というか手足が二本の現生人類出てこないのが多いからな…。

外見だけは地球人と似てても,脳ミソなかったり,顔が擬態で本来は顎だったり,ヌードがグロくて脇腹から呼吸したり,「大好きな先輩」に卵を産み付けようとしたり.

またお父さんもお母さんも原住民も,いわゆる人型とはかなり違う.コロナちゃんの方が「未知の異星人」扱い.
エクセレントモデルA.I.シリーズ 宇宙家族カールビンソン おとうさん&コロナちゃん 宇宙家族カールビンソンSC完全版(2) (アフタヌーンコミックス) 宇宙家族カールビンソンSC完全版(6) (アフタヌーンコミックス)



卵を産み付けるならこっちも.

https://plaza.rakuten.co.jp/aikero330/diary/201209260000/

  • id:srgy “人間っぽい種族” ファンタジーはまだいいけど、SF(異星人)の場合は「なぜ地球人と似ているのか」が作中で語られてほしい。遡るとルーツが同じだったとか / 人型ロボットと同じで、テンプレになってる面もあるか

なんか昔こんな感じの生物図鑑っぽいのでスゲー面白そうな本があったけど,懐事情により購入しなかった

SF宇宙生物図鑑

SF宇宙生物図鑑

  • 作者: ウェイン・ダグラスバロウ,ベスミーチャム,イアンサマーズ,Wayne Douglas Barlowe,Beth Meacham,Ian Summers,吉岡雄一郎
  • 出版社/メーカー: 心交社
  • 発売日: 1994/09
  • メディア: 単行本
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Barlowe's Guide to Extraterrestrials/Great Aliens from Science Fiction Literature

Barlowe's Guide to Extraterrestrials/Great Aliens from Science Fiction Literature

http://blog.clarisbooks.com/2013/09/01/105
タイトルとか覚えてないけど,たぶんコレだな.こんな本が二冊も三冊も出てるとは思えん.

  • id:mutinomuti 岩に転生しました。生物は滅んでいて目の前には岩か砂しかいません。自分では動けないのに意識がはっきりしていて退屈だ(´・_・`)続き読みたくならない

生まれ変わるわけじゃないが,ラリィ・ニーヴンの「待ちぼうけ (Wait It Out)」がそんな感じ.その話を作るのに,転生も異世界も必要ない.

太陽系辺境空域 (ハヤカワ文庫 SF 348 ノウンスペース・シリーズ)

太陽系辺境空域 (ハヤカワ文庫 SF 348 ノウンスペース・シリーズ)

http://manuke.seesaa.net/article/54367389.html
ちくしょう,やけに冷えるぜ.

  • id:greenT SFが手詰まりになった時に奇抜なやついっぱい出たんだけど読者が置いてきぼりになるだけで面白くなくなったっていう事象があった
  • id:neogratche ファンタジーどころか大抵のなろう系異世界ネトゲのシステムがそのまま再現された世界なので本質は「ゲームの世界に物理的に入り込む」という幻想なんだろう

これはさすがに作者の想像力が貧困すぎるのでは...

一年が365日じゃないとか、重力が違うとか

そういう設定にしても話はあまり面白くならない

https://anond.hatelabo.jp/20171224065616

想像力が貧困すぎる.「竜の卵」を読むべき.

togetter 「 山本弘による『JKハルは異世界で娼婦になった』批判」

https://togetter.com/li/1182893

JKハルは異世界で娼婦になった

JKハルは異世界で娼婦になった

SF読んだことあれば,この批判はしごく当然なのよね.


異世界に限らず地球上でさえも,清潔な水や燃料が豊富で,お湯を湯水の如く使える国ばかりではない.きれいな水が手に入らなくて,泥水をすくって飲んでるような国からすれば,水浴びはあってもシャワーなんてとてもとても.

アシモフの「ファウンデーションと地球」でも,コンポレロン(旧ベイリ・ワールド)に立ち寄った時,寒い星なので冷水シャワーを浴びた後に温風で暖めるシーンがある.科学力からすれば温水シャワーくらい造作もないだろうが,質素倹約が好まれる世界なので,氷をお湯にまで加熱するようなエネルギーの無駄づかいはしないのだ.
銀河帝国興亡史〈5〉ファウンデーションと地球 (海外SFノヴェルズ) Foundation and Earth (English Edition)


SFで言えば「死者の代弁者」みたいな.
死者の代弁者〔新訳版〕(上) (ハヤカワ文庫SF) Speaker for the Dead: Book 2 in the Ender Saga (The Ender Quartet series) (English Edition)
http://shotgunmsg.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
あまりにも異なった生殖活動が悲劇の原因.彼等に悪意はなかった.全ては不幸なすれ違いだったのだ.

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1182893
  • id:periodict オークオペラとはよく言った。昨今のとりあえず異世界に飛ばすみたいな風潮ほんとやめて欲しい。
  • id:shoot_c_na なろう系・異世界転生モノをオークオペラとするのは慧眼
  • id:softstone オークオペラという語が生まれたことにまずは賛辞を贈りたい。
  • id:hisawooo 異世界というのは比喩表現で実は現実世界であるのを少女が受け入れられないことの暗喩表現なんだよ。読んでないけどきっとそうだよ。
  • id:ite なぜ絶賛されるのか、本当にわからない。娼婦しかできないバカ女が、客の男をバカにするだけの下世話なポルノで、編集者がバカ女好きだって以外には早川から出す意義がないクズ作品。
  • id:bokmal 読んでなくて言うけど、シャワー類が「駄目」てんじゃなく「あーそこでもうちょっとエスエフ味出してくれたらなー」はたまに思う。大河の現代的価値観丸出しセリフも「あーもう少しごまかして欲しい…」と思う

ああ...早川なんだ.

そりゃSF作家なら読むし,批判するよなあ....むしろそうするのは義務.納得だわ.

  • id:himakao 中世レベルの衛生観念で娼館にシャワーがあるのは違和感も多少あるけど、それこそ「異世界だから」地球とは違ってるで消化するところじゃない?

その世界感をどんだけきちんと説明できるかかな.

中世にも水道があったとかってのは驚きをもって伝えられる話であって,現代においても日々の飲料水にさえ事欠く世界は珍しくない.「湯水の如く」は極めて日本人的な発想と言える.*4

水が潤沢なのか.水が凍り付くほど寒かったり,逆に蒸発するほど熱くはないのか.エネルギー資源や輸送技術がどれだけ発達しているか,それを貧困層でも安価に利用できるのか.そうでなければシャワーの利用は難しいだろうし,シャワーが利用できるくらい文明が発達していれば,他の分野でもその恩恵に与れないはずがない.

魔法技術で「どこでもドア」が実用化されていたなら,建物から階段やエレベータがなくなるかもしれないし,自動車や航空機などの移動手段も必要なくなる.例えばそういう話だ.

たとえばスタトレだと転送機技術の応用でフードレプリケータが普及しているため,趣味以外で料理を手作りする必要がない.

  • id:zefiro01 ついこの前は実写ハガレンで自動車が溝がコスプレがって馬鹿にして盛り上がってた割にはこの感想が叩かれる辺りなんだかなぁとは
  • id:wosamu ティールが雑だととたんに萎える例というのはたくさんある。今回あげられた作品は読んでないけど、「アバター」で宇宙の果てに肌の蒼いネイティブアメリカンがいたのには呆れたわ。
  • id:Louisミッシングパーツ』という推理AVGの冒頭に健常者のような仕草の視覚障碍者が登場して興醒めしたことを思い出した。ジャンルものを書く人には矜持を持って貰いたい。

そういう話だと思う.「時代劇で紙おむつ」というのもあったか. *5

ファンタジー異世界で「魔法科学で動く自動車」があっても許されるかもしれないが,その場合は魔法科学で動くトラックや船,空飛ぶ飛行機(空飛ぶ絨毯も可)や工作機械,魔法洗濯機や魔法炊飯器や魔法食器洗い機だってあるだろう。自動車だけあるのに,カマドで料理して薪で風呂を沸かしたりはしない.もしするとしたら納得のいく設定が必要になる.全体の整合性は重要だ.

  • id:decre44 異世界スマホを批判しなかったものだけが擁護しなさい。「新しいものを叩く老人を批判する現代的な俺かっけー」なブコメになってる。
  • id:Gustav13 まぁもう少し頭使って設定を練れよ、ということでしょ。なんだかんだでアイの物語とか良い小説書くからなぁ。正直ライトノベルは浅すぎて飛び込んだら骨折して読むの挫折する系が多すぎるわ
  • id:loderun 心情的には理解できる。「異世界」と言えば聞こえがよいが、既存のアニメやゲームで醸成された「剣と魔法の世界」のイメージを自作へ都合の良いように援用しているような作品は、その雑さが文章の随所に現れるのだ。
  • id:nekokauinu この作品だけの話なら読んでいないので何とも言わんが、昨今の異世界小説に関して全判の批判として考えると合ってるんじゃない? てか皆読んで言ってるの?

単に地球とは異なる世界を書くための道具として使う「スペースオペラ」は,SFとしては邪道だろう.「人類の想像を絶する新しい文明,新しい生命が待ち受けてる人類最後の開拓地」」を舞台にして「驚異に満ちた物語」を作るだけなのだから.その分かりやすい例が銀河鉄道999だろう.

一方で「異世界(転生)物」と呼ばれてる奴は,とにかく異世界と言ってるにも関わらず,あまりにも地球に似すぎていたりする.「物理法則などが微妙に異なることから,地球とは異なる歴史を辿った」とするなら,もっとアチコチが異なっていてもいいはずだがそれがない.

せっかく異世界という最後の開拓地に乗り出していくのなら,もっと驚異に満ち満ちた物語であって良いと思うのだが,なぜかとてつもなく凡庸で,どれも代わり映えしないらしいのだ.


  • id:kokoro__chan 異世界ものを否定するつもりはないけど、過去のSFやファンタジーの膨大な蓄積をなんで生かそうとしないのか不思議に思う。テクニックは盗んで自分の創作に生かしていいんだぜ

SFはどこまで実現するか―重力波通信からブラック・ホール工学まで (ブルーバックス)

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  • id:niam 給湯器がー、とか、いやいや温泉なら、とか書いてる人いるけど、異世界なら、娼館の裏で炎系の魔法で水を温めている魔道士がいるのでは。

「プラクティス・エフェクト」でも,王様の服をプラクティスしつづけるための奴隷とかがいた.

「奴隷階級が強制労働で火炎魔法を使ってお湯を沸かしているのです.その魔法は彼等の生命力を削って熱に変えているので,奴隷魔法使いの寿命は短く,20年以上生きる者は希である.」「温水シャワーとはなんと罪深き行為なのでしょう.」くらいの世界感の説明はしてほしい.

  • id:Galaxy42 タマゴごはんが食べたい日もある。作家と編集者は別モノだなあと思う。勉強の浅い読み物も商売になる。そこは編集者の領域。なろう系が将来勉強するかどうかもまた別の話。

余談だが,下手に生卵を食ったら腹壊すぞ.

卵掛けご飯や生魚の刺身を食べられるのも,現代日本の衛生管理が極めて行き届いてるからであって,他の国でもその常識が通用すると思ってはいけない.ましてや異世界おや.

「JKハルを実際に読んだらシャワー以外がもっと酷くて地獄だった…」

https://togetter.com/li/1183553

まずは食べ物の腐敗が微生物によるもので,密封してから加熱殺菌すれば長期保存可能というレベルまで衛生学が進歩してないと,缶詰や瓶詰めを試作しようとは思い付かないだろう.発酵食品や燻製なら偶然の産物かもしれないが,瓶詰/缶詰はそうではない.


缶詰は金属で容器を作れる加工技術もさることなら,容器を作れるくらいに金属を安価に精錬できる技術が普及していないと実用的ではなかろう.剣や鉄砲ならともかく,容器なら木や土器で作れるんだから.せいぜい鍋,釜の類までだ.

仮に一個一個手作りで缶詰を作れたとしても量産は難しいし,金属が貴重品であるかぎりは空き缶が放置されることはあるまい.そういう世界だと,缶詰は中味よりも入れ物の方が遙かに高価になりかねない.そこから空き缶が子供の遊び道具になるには,飛躍的な技術進歩が必用だ.


そんな世界でも缶蹴りっぽい遊びが偶然発生するかもしれないが,蹴り飛ばされるのは缶詰ではなく別の物,例えば古い革袋や動物の骨とかになるのではなかろうか.


まあそんな些細なこと以上に,缶蹴り大会を異世界小説で読んで,何が面白いかってのが一番なんですがね.


異世界とか無限の大宇宙を「スパイス」と表現したコメもあったが,この手の異世界物は異世界というスパイスをタップリ入れていながらスパイスの味が全くしない塩水でも飲んでるような気分だ.せっかくスパイスを入れたなら,カレーくらいの物は作ろうよ.

*1:スタートレック ボイジャー 「超進化惑星の煌き」(Blink of an Eye) の元ネタといわれている. http://www.usskyushu.com/ds9/voy132.html

*2:昔はSolarisといえばSUNだったのに.

SUN教科書 Solaris10(SCSA)

SUN教科書 Solaris10(SCSA)

ソラリス」だと検索で苦労した時代もあったのよな.

*3:まさか,こっちじゃないよな...

*4:たとえ水道があっても,「貧困層でも毎日シャワーを浴びられたのか?」というのは別問題だし.

*5:https://www.j-cast.com/2016/08/03274402.html