六本木ヒルズ

最近ちまたで有名なヒルズに行って来ました.注目は4階にある本屋(有隣堂)とコンビニ(AM/PM).他の店には縁がない.自分がつくづくヒルズ向けの人間でないことを実感.とはいえAM/PMに長蛇の列ができている辺りは苦笑せざるを得ない.
途中の駅で某ドラマの広告も拝見.「IT業界の現実を分かってないねえ」とついツッコミを入れてしまう.*1

よく考えるとヒルズってあの会社が入っているとこなんですねえ...仕事関係では一度も来たこと無いってのもどうかと思う.

*1:だって似たような境遇の失業者がヒルズを訪れてればねえ.このあと何がどう転がるかは分からないが,ああはならないことだけは確信している.

お兄ちゃんはプログラマ

暇つぶしに有隣堂で立ち読み.中身は意外に普通の業界もの.この手の本にありがちな,やたらと挿し絵や余白が多かったり文字がスカスカだったりということもない.表紙は単なる客寄せか.まあアレでなければ,良くある業界ノンフィクションだよな.*1笑えるような笑えないような.
それにしても考えてみれば「メイド喫茶」がコスプレや風俗扱いされるのも変な話だ.たしかにメイドを雇う必要があるほどの豪邸にでも住んでいないかぎりはメイド服なんて目にする機会はまずないが,そうでなければメイド服は本来ああいう作業をする時のための作業着のようなものではないか?言ってしまえば本来の用途に使われているだけだと思うのだが.

*1:「萌え本の表紙をかぶった業界ノンフィクション」.

転職の達人

エンジニア 35歳からの転職

エンジニア 35歳からの転職

今日の収穫.ヒルズまで行って何やってるんだか.
9年で6回の転職をした著者の経験を元に,その成功と失敗,挫折に苦悩,悲喜こもごもを綴ったもの.タイトルは「転職の達人 -エンジニア35歳からの転職-」の方がいいと思う.境遇が似ているだけに参考になりそう.*1
表紙の折り返しより.

転職にまつわる10の嘘

  1. 35歳以上は転職できない.
  2. 1つの会社に長くいると転職に不利だ
  3. 人材紹介会社に任せておけば大丈夫
  4. 不平や不満だけで転職するな
  5. 転職に失敗すると取り返しが付かない.
  6. ときには給与がダウンする転職も必要だ
  7. 転職を繰り返しても得るものなど無い
  8. 大企業・一流企業への転職が成功の証
  9. 会社なんてどこでも同じだ
  10. 転職で自分の夢は叶わない.

...と思っている人は,是非,この本を読んでください.

ところで,ここに出てくる某大手SIerってどこでしょう?

  1. 文句無しの大企業.
  2. ゆりかごから墓場までの手厚い福利厚生.
  3. 社員に対する説明責任が果たされない.
  4. 多くの若手が,優秀な人材から辞めていく.
  5. 他社より数年遅れて「オープンソース対応の専門チーム発足」というニュースを発表.
  6. 雑誌やWebの投稿でさえも細かいチェックを入れてくる.本の執筆など論外.

1-4まではどこにでもありそうな話だが,5番目が少しひっかかる.6番目は,ふーむ大企業だとそういうものなんだろうか.さて?

*1:別に達人になりたいわけではない.もちろん似た境遇になりたかったわけでは断じてない.まあ作者だって,何も好き好んで転職を繰り返してきたわけではないようだが.
なお転職の達人は普通はあり得ない.本当の達人なら一回目の転職が最後の転職になるし,さらなる達人なら最初から理想の職場に就職する.実際にはそこまで理想的な転職ができるとも思えないが,「転職経験豊富な達人」が自慢できないことにはかわりない.