何が技術者を殺すのか

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20050804/165911/

「無能な上司」とか?

技術者のモチベーションが下がるのは自己責任。状況によって変化されるような人は使えない。強靭な精神力が無い人が悪い。何でも人のせいにする風潮は良くない。全ては自己責任である。(50代,システム・インテグレーター,経営者 )

たとえばこういう人.全然分かってない.技術を活かせない,技術力を利益に結びつけられない,こういうのはほとんどが経営陣の責任だ.どれだけ成果を出しても利益にならず,努力しても報われない.それでやる気を出せなどと,なぜ言えるのだろう?

現在管理職の立場にある人たちに、「人事権に見合った能力と責任を持つ」ことを期待するのはかなり困難だと考えます。何故なら彼らが現場の担当者として現役だった頃は、横並びであることこそが『正しいこと』と見なされてきました。当時は確かにそうすることが正義でした。一方、時代が下った現在はそうではありません。

そしてこういう結論に達する.今の管理職はその職位に相応しい能力を持っていない.成果を評価することなど絶対に無理.そして成果主義は機能しなくなる.かといって横並び評価は最悪の成果主義だ.経営幹部を「経営患部」などと揶揄されるようにもなってくる.

人事コンサルタント城繁幸氏に寄稿いただいた。城氏は,富士通の人事部門に所属した経歴を持ち,『内側から見た富士通成果主義の崩壊』(光文社),「日本型成果主義の可能性」(東洋経済新報社)といった著書がある。

むう.あの城氏にお呼びがかかるとは流石.

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)