<耐震偽造>総研社長、鉄筋減らし自ら推奨
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051210-00000009-mai-soci
メモ
要するに,技術のイロハも知らず,専門家には通用しない嘘を並べ立てる似非コンサル会社に騙された.その結果として予想通りのトラブルが起こり,大赤字を出して幾つかの会社が傾いたり潰れたりしたって事かな?
うわあ.....こういうところまでそっくり.*1
「総合経営研究所(総研)」(東京都千代田区)の内河健社長(71)が、工法・経営指導先の中小ゼネコン向けの会報で、構造設計担当の建築士を代えてでも鉄筋を減らすよう推奨していたことが分かった。
一方の「Pホテル」の1平方メートル当たりの鉄筋量が109.2キロなのに対し、「Sホテル」は69.55キロで、差の39.65キロにPホテルの延べ床面積をかけて165トンの鉄筋(1824万円分)を節約できるとしていた。さらに、この節約分が建築請負費の2.6%にあたるとして「構造計算屋さんを変えるだけで2.6%原価が違うんですよ」と強調している。
2.6%原価を減らしても,ビル一軒の補強工事分も出ないんじゃないかな?ましてや建て直したりブランドの失墜も考えると,どう見てもわりにありそうにない.
「いまでも私が鉄筋量いくら、コンクリートがいくらというところまで計算し、設計の指示をします」と答えていた。【吉永磨美、鈴木梢】
どうでもいいけど,柔構造が必要な超高層ビルともなると間取りやビルの形状,地盤などによっても必要とされる強度が異なり,計算結果が大きく変わってきそうなものだが.そこまで計算に入れて出しているとは思えない.
まるでプログラムの難易度や必要とされる品質,エラー処理の正確さやユーザーインターフェースの操作性等々を考慮せずに,プログラミング言語とソースの行数だけを基準に工数を算出するようなものだな.
...人件費の違いだけを元に「これからはオフショアの時代だ!」と言っている某業界の現実と大して差はない.