ITの「和魂洋才」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060306/231778/

さて,IT業界は欧米伝来の文化で席巻されています。ですが私は日本発のIT方法論を海外に輸出することが可能だと考えています。

そうかなあ?欧米伝来の『技術』は圧倒していると思うが,それさえもマネジメント不在と技術力の不足から使いこなせていない.まして日本のIT業界のような文化が欧米にはたしてあるのだろうか?皮肉な話だが,100%日本のオリジナルでは?*1

「和を尊ぶ農耕的な性格,つまりまじめで協調的」,

責任不在で誰も失敗の責任をとろうとしない.『NO』という者に対しては,手段を選ばず力ずくで排除する.

「改善は得意だが,“犠牲者”を出してまでの変革は好まない」。

ここでいう「犠牲者を出す」とは「無能な経営者が,その失敗の責任を問われること」ということかな?このような"犠牲者"を出すことを望む者は少なからずいるだろうね.*2

日本企業が持つ文化を意識しながら,方法論をアレンジする必要があります。

これらを「文化」と呼ぶのなら,そしてその文化に合わせてアレンジすれば,すべての改革は完全に骨抜きにされるだろう.

皆さん,日本を発信地としてソフトウェア文化を欧米に逆輸出しようではありませんか。

日本のソフトウェア文化って,「官僚主義」とか「丸投げ」とか「マネジメント不在」とか「多重下請け構造」とかのことかな?日本の恥を晒すだけだから絶対に止めてくれ.

*1:そしてそのオリジナルな部分こそが失敗原因そのもの.

*2:「また自殺者が出ました」というような会社なら特に.中央線あたりじゃ「人身事故」なんてニュースにもならない.もちろんこういう人達は,ここでいう「犠牲者」には含まれません.