開発者の夢
さて、業界構造がゼネコン業界に似たり寄ったりでおかしいことになっているのが事実だが、当のエンジニア達も、「いつかはこの下積みのコーディング生活から抜け出して、設計を手がけ、何百人の開発者を下に付けて…」なんてキャリアを思い描いているように見えるのですが、どうでしょう。
http://d.hatena.ne.jp/rintaromasuda/20060321/1142924505
そういう人達もいますが,そうでない人達もいます.概ね真の開発者は後者で,前者は何かの手違いで開発者の真似事をしているだけの人達です.
問題なのは,現状で優遇されるのは紛い物の方だということです.そういう人達は上のような夢にすがることもできます.これに対して真の開発者の方は完全に使い捨てで,将来に夢も希望もありません.そのため技術力が高い人ほど辞めていくことになります.
その結果として,特にITゼネコンに残るのは紛い物ばかりということになるんですね.結果だけを見ると,まるで「(似非)IT技術者の夢は,コーディングから抜け出して『設計者』になること」ということになってしまうのです.*1
就職活動中の学生には,最初からそうでない道を選ぶことを『強く』お奨めするよ.でないと後で転職活動で苦労する羽目になるから.
「外資系投資銀行を選んだ理由」
この問題は、就職活動をするにあたってコンピューター・エンジニアとして成長できる業種を求めていた僕が、外資系投資銀行のテクノロジー部を選んだ大きな理由の一つとなっている。
http://bryan.human.waseda.ac.jp/~arita/blog/archives/2006/03/post_63.html