残業の抑制に「割増賃金」最低基準を引き上げへ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060610-00000104-yom-pol
ふむふむ.
単なる統計上のトリックになりそうだね.
(裁量労働を)残業時間の多いものには適用,少ないものは不適用.これだけです.要はいかに人件費をカットするかだけでしょう.(中略)
しかもですね,開発チーム内でなにかトラブルが起こると,ひどいマネージャーだと,それを裁量労働の人間に押し付ける.押し付けられた人間がいくら残業しようと,支障を来しませんからね.200時間残業しようが,会社が払う費用は変わりません.そのうえ,そんな状況を招いた自分の管理職としての責任も問われませんからね.まあ大体そんなプロジェクトは士気が落ちて,最後は,ぽしゃっちゃいますけど……
「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)」より.
『残業』が減って,代わりに「裁量労働」が増えることになる.
統計上は残業時間が減るかもしれないけれど,実際には『裁量労働』がそれで出た赤字を穴埋めするための「打ち出の小槌」として使われるわけだ.*1
*1:「打ち出の小槌」を振ることで現場技術者が酷使され,或いは過労死しても,上の人間は一切関知しないからそのつもりで.成功を祈る.