官僚主義

http://d.hatena.ne.jp/amamu/20060612
メモ.

そして、その教師集団のまとまりを創り出すという点で、能力給は最悪である。なぜなら、能力給や業績による給料は、教師集団の破壊に手を貸すことになるからだ。

まず現状がそんなにご立派な教師集団かというとその時点で疑問が残る.また成果主義能力主義ではなく年功序列が人々の信頼感や結束を生み出す原動力になるかというと,そうでもない.それに有名予備校の名物講師の存在を,この人はどのように考えているのだろう?


コメントより

教員の給与を下げるとの案は現状の教員のあまりにもお粗末なパフォーマンスに起因していると考えます。指導科目における教員自らの著しい学力の低さ、数十年にわたり生徒の学力低下を引き起こしたその指導力のなさ、自らが週休二日制で楽をしたいがために愚民化教育であるゆとり教育を推進したこと、問題児に対するマネジメント能力の低さ、民間の厳しいリストラに目を向けるでもなく、直ぐに「教員は忙しすぎる、雑用が多い」などとあたかも自分達だけに負担が集中しているかのごとく弱音を吐く堪え性のなさなどなど枚挙に暇がありませんが、こんな教員たちが他の公務員たちよりも給与面で優遇されていたら全くおかしいです。給与引き下げはもっと以前から叫ばれていても当り前で、今頃ではむしろ遅いくらいです。

まあそうだね.とくに「ゆとり教育」については戦後最大の失敗だったかもしれない.

指導科目における学力の低さは特に英語教員がひどいです。TOEIC730点以上・英検準1級以上の英語教員は1割もいないとのことで、全くお粗末極まりないです。英語教員を名乗る資格など微塵もありません。

テストの成績と英語の実力とは比例しないとは言え,たしかに英語教員としてはこれはお粗末極まりない.特に英語教員はもともとこの手のテストはお手の物のはずだからね.実力以上に高い成績を残せても不思議はない.

英語を日常的に使っているビジネスマンはTOEIC900点以上、英検1級以上、国連英検特A級以上の英語力を有します。また、このレベルに飽き足らず、ネイティブ用の英語の試験であるSATやGREにチャレンジして英語力のブラッシュアップを日々行っています。それもそのはず、TOEIC900点・英検 1級などはネイティブで言うと小学生レベル、一方ビジネスマンが日々相手にするのは大卒・院卒などの高等教育を受けたネイティブです。

TOEIC900点がネイティブからすると初心者レベルだというのも事実だし,ちょっと英語が得意な人だと「TOEICは満点が取れないと恥ずかしいから受けない」という意見もよく聞く話だ.

しかしこれは流石に過大評価というものじゃないかなあ.もちろん,一部には非常に立派な人もいると思うけど,そういう人が資格試験に拘るかというと,そうではないと思う.ビジネスマンの英語は実務において十分に実践的なコミュニケーションを取れることが重要なのであって,かならずしも「正しい英語」を話しているとも限るまい.コミュニケーションを取れる人は,すべからくTOEICくらいの初歩的なテストで高得点が取れるものだが*1,中級以上となるとレベルが上がれば上がるほど資格試験が目指すものとは乖離していく.

他教科ですと、例えば、数学・理科の教員で博士号を持っている人など殆どいないでしょう?

ここまで来ると賛成できない.たとえ高校レベルの理科/数学でも,修士レベル以降で行う「研究」とはあまり関係がない.優れた研究者が,平均以上の教育者になれることもまれだろう.TOEICが意味を持つのは,あれが「英語の初心者向け資格試験」であり,英語教師はその分野の専門家だからだ.

給与の低い職種に優秀な人間が集まらないのは一理あるでしょう。仮に教員を給与面で優遇するのであれば、学校に競争原理を導入して優秀な教員には現状よりはるかに高い給与を保証すると同時にできの悪い教員はクビにするという徹底した成果主義の導入が絶対に必要です。こうなると現在の殆どの教員は淘汰されるでしょう。それでよいのです。

これは,まったくその通りだな.耳が痛いくらい.*2

力なきものは去れ、民間ならどこでもそうです。

そうなるべきだけど,実際にはそうなってない業界もあるから腐敗するんですよ...

*1:2週間前後の試験対策は行うという前提で.ぶっつけ本番では流石にムリ.

*2:だから開発現場に優秀な人材が残らないんだってば.