シリコンバレーは特異な場所だ

http://mozan.typepad.com/mozanblog/2006/08/post_11.html

シリコンバレーは特異な場所だ。アメリカ全体と比べても非常に変わっている。外国人が多いし、「テクノロジー」プロフェッショナルの立場が強く、彼らは高給取りでもある。こういったシリコンバレーに来て、「これぞアメリカ」と見てほしくない。「目黒の秋刀魚」じゃないけれど、シリコンバレーアメリカという世界の「局面」でしかなく、アメリカ全体を代表する場所ではない。シリコンバレーだけ見て、「いやあ、アメリカは生活が楽!」というのは勘違いだ。

それはそうかもしれないけれど,そういう「シリコンバレーの特異性」こそがシリコンバレーの強みとなっているのではないか.そういう「多様性がある」「多様性の価値を認める」というのは,日本人の目から見て「極めてアメリカ的だ」と思える.*1

「マネジメント」のレベルにいくと、そこは白人、つまり、アメリカできちんと生まれ育った人達の社会なのだ。

日本でもマネジメントは普通は日本人だ*2.例外と言えばやはり日産だが,あれは日本人経営者に適任者がいなかったので経営者を輸入したまでのこと.上から下まで人材を輸入に頼っているようでは,この国の将来は一体どうなるのだろう.

*1:日本だと「出る杭は,寄ってたかって叩き潰す」「赤信号みんなで渡れば恐くない」が基本だから.

*2:もちろんマネジメント以外でも普通は日本人だけど.