「品質レビューは機能しているか?」

http://blogs.itmedia.co.jp/tsuruta/2006/10/post_713b.html

その結果感じていることは、品質レビューが本来の目的を果たしていないケースが多くなってきてる事実です。

これらの状況を引き起こしている原因としては、プロジェクト品質レビューが属人的な体制で行われていて、本来レビューで何を確認すべきであるかも属人的になり、レビューのレベルもレビュー担当者の個人スキルとカバー範囲に依存してしまうことにあります。さらには、このことが結局は時間をかけてレビューの準備とレビュー実施、さらにはフォローまで行うことができない状況を生んでいます。

レビューとは本来属人的な専門スキルを使って行うものである.ところがこういう人達は,なんの根拠もなしに属人的スキルを敵視し,それを排除して「科学的管理手法」*1を導入すれば上手くいくはずだと主張する.

そして鳴り物入りで導入されても,「属人的技術」を持たない素人にできるのは作業手順の標準化だけ.素人を何人割り当てようともスキルが伴ってないので,何をレビューすべきかさえも分からず右往左往して時間を浪費する.もちろんレビューは機能しないし,その結果としてプロジェクトは当然のごとくに失敗する.無駄なレビューに時間を食われた上にプロジェクトが失敗してデスマーチ化するので,ますます時間が無くなっていく.

これが現状の人材払底状況で社内で唯一できる策だと考えます。

最後には人材がいなくなり,できる対策はこのような無意味なものだけになる.

*1:テーラリズムというそうだ.日本では未だに主流となっているらしい.