求人の年齢制限禁止を自民検討

http://www.asahi.com/life/update/0117/006.html
http://blogs.itmedia.co.jp/itconcierge/2007/01/post_9db6.html
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615519#2615519
扱いは地味だけど,実はホワイトカラーエグゼンプションよりはよほどまともで実効性のある政策の話.

企業が労働者を募集・採用する際に、年齢による制限を原則禁止する方向で検討に入った。

原則賛成.むしろ遅すぎるくらいだ.

これを施工すると同時に履歴書の顔写真の廃止,履歴書や職務経歴書の国籍,人種,年齢,性別の記入を禁止すべきですね.もちろん罰則規定付きで.

あと大学入学(含む)以前の学歴の記入も禁止すべきです.年齢を推測するのに悪用されます.そもそも大学時代の成績でさえ卒業後10年もすれば参考程度*1にしかならないのに,高校以前の成績など全く無意味です.年齢を知る以外の利用目的があるとも思えません.

もっとも,これを行ったからといって,日本企業の人事部の親方日の丸体質が一夜にして変わるとも思えない.効果は限定的だろうが,経営者に反省を促すだけでも意味はあると思う.

年齢や容姿、性別、国籍など関係ないところもあれば、気にする職場や仕事内容もあると思うんです。

合理的な理由があるならば,それを必要事項に加えるのはいいでしょう.たとえば流暢な日本語が話せるとか,日本語検定一級以上だとか,日本での就労許可が必要だとか.これを「日本語国籍を有すること」に置き換える必要はありません.体力が求められる仕事もあるだろうけれど,それを「女性お断り」や「身長170cm以上」や「年齢30歳以下」にすり替えるのも問題ありですよね.

外資の場合年齢とか、性別とか、人種とかぜんぜん関係ない」というのは残念ながら表向きの話です。本社の人間には面談で年齢を探り当てる方法を教わりましたし、人種にいたっては仲良くなるとあからさまに話に出ます。

日本の場合は「表向き」でさえも認めているし,それを恥とも思ってない.
問題は遙かに深刻です.

*1:或いは眉唾物.