不二家の不祥事は受発注システムの不備が一因?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070208/261443/

不二家の受発注システムには、受発注の最新状況や原料の消費期限などを厳重に管理していなかった可能性があるという。改革委員会は、原料の使用状況を厳重に管理・チェックするシステムを整備すべきと不二家に伝えたもよう。

うーん,これを一因になったと呼ぶのはいかがなものだろうか.
むしろ「受発注システムが不十分なことを知りながら,対策を怠った」か「十分な機能があるかどうかも確認せずに,通達だけでお茶を濁した」あたりじゃなかろうか.その程度の対策をするのは責任者の義務だろう。

まるでブレーキの性能も確認せずに,電車の高速化を指示するようなもの.それで事故が起きれば責任は免れない.*1

企業がITシステムに業務を依存するようになって久しいですから、ITシステムが不祥事の一因となることもあり得るでしょうね。ITシステムの導入は経営戦略の一環であり、経営者のコミットが必要、ということが実感される一事です。
http://ronspace.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d04b.html

*1:酷い場合には「電車の運転手の不注意によるもの」とされてしまうのかもしれないが.