日本発のソフトが少ないのは日本人が英語が苦手だから

http://www.chikawatanabe.com/blog/2007/02/post_11.html

日本のソフトウエアは自動車同様、ほとんど保護を受けなかった産業の一つだが、

うーん,官公庁主導による税金ばらまき型公共事業は,一種の保護と言えないかな?
最近では例のIT業界の戦艦大和地球シミュレータ」やGoogleモドキの「情報大後悔プロジェクト」もある.こういった部分で資金と人材が浪費されれば,まともな事業が起こらないのも不思議はなかろう.しかもそれが悪名高き人月単価ベースで行われるのだ.

ただし「LinuxRubyのようなオープンソースソフトウエアで,日本初のものが少ない理由は何か?」ならば,「英語が苦手だから」が一因だろう.ひょっとしたら,それが最大の理由かもしれない.

国内で一世を風靡した「一太郎」、「花子」、そして「98パソコン」もマイクロソフトの波に飲まれた。

これについては,MSによるWindowsとOfficeソフトとの抱き合わせ販売による部分が大きいと思うけど.Lotus 1-2-3Netscapeもこれで食われました.本来なら独禁法違反で裁かれるべき問題です.

「・・・・ではないか」という終わり方、基本的に嫌いなんですよね。自分が読者として読んでるとき、
「私に聞くなよなぁ。意見があるならはっきり『・・である』と言い切ってくれよ。」

これについては全く同感.
言い切ってないのは,マスコミ自身の理解が足りず,確たる自分の意見がないからです.これは「あるある」だけの問題ではありません.


コメント欄より.

私は日本のソフトウェアに欠けるのは、儲ける構造が作れないことだと思います。

要するに「経営者が無能だ」ということかな?それは必ずしも否定しないが.

お得意の英語のせいにするのは醜いエクスキューズです。つまらない言い訳は止めるべき。

いや.英語で説明できなければ,一体どうやって売り込むつもりです?英語力は必要条件なのです.*1

「儲ける云々」ならばビジネスや経営者の問題.だけど「日本初のソフトウエアが少ない」ということは,必ずしもビジネスとは関係ない.Linus氏がLinuxを作った時に,果たして彼がアレで一儲けしようなどと考えていただろうか?

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

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新車開発に10年っていつの時代の話ですか?プラットフォーム共有の派生車だったら、10ヶ月とか1年とか、そんなもんで開発してますよ。

これはソフトウエアで言えばパッチ当て程度の細部の変更ですね.だから短期間で可能.

ソフトウエア開発なみの「新車開発」だと10年でも足りないかも.

学校英語は学術研究論文を読むための英語なので,実務英語が必要な人は他の方法で習得すればいいだけなのでは.

いや.学校英語は文学作品を読むための英語ですよ.学術論文を読む時はほとんど役に立ちません.*2
技術英語は一から独学で学びました.

しかし、皆さん、なんか変なところに反応しますねー。

ハードウエア屋さんや営業が反応すればこんなものでは.
ソフトウエア屋が一体どれだけいることか.

*1:もちろん十分条件でないのはいうまでもない.

*2:基礎的な文法や単語力は除く.