ソフトウエア開発技術の進歩

http://d.hatena.ne.jp/masayang/20070303/1172976645

上のネタとも関連するけれど,Ruby on Railsの話.

この構図が激変したのは、TSS端末(とそれを接続するネットワーク)の価格が下落したことにより、プログラマ一人一人にコーディング環境が提供されるようになったあたりからだ。コンパイルして記述ミスを見つける作業が、それまでの数時間単位[*2]から10分単位に縮小された。外注していたコーダーは不要になった。ものすごい生産性の向上だった。

でも、RailsのMigrationみたいなことが普通に受け入れられると、DBAの仕事というのはデータベースの初期導入とチューニングだけになる。開発者はテーブルの定義や変更の都度、DBAに依頼書を書いて作業終了を待つ、ということから解放される。

新しい技術は,開発手法や組織のあり方にも影響を与える.生産性を上げたければ組織そのものにもメスを入れなければならないのだが……。

なーんてことを考えたのだけど、体制図固めることが仕事のおじさん達はRailsなんかに興味持たないのがそもそもの問題なのね...

ソフトウエア危機の真の原因は,こういう時代遅れな老人たちなのだろうな.現場を退いてウン十年*1.技術進歩なんて理解できるはずもなく,「なんか良く分からないから,適当に対処しろ」と目を開けて寝言をいうくらいしか役に立たない.

ことソフトウエア開発においては,年功序列ほど最悪な人事システムは他にないかもしれないな.

*1:実際には5年も現場を離れていると付いていくのは難しいだろう.10年以上なんて論外.