ぐったりする話

http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50156986.html
...まあ心当たりが,ありすぎるからなあ.IT業界の構造的問題です.

1. 2ch へのアクセス禁止で開発効率が大幅に低下
プロが 2ch で聞くというのはどうなのかという意見もあるとは思うが、

日本のIT業界に,はたしてプロなんているのか?特に大企業に.

2. 人事評価制度の歪みを解消するためにあえて優秀でない人材を採用
「うちはその問題を解決してるマネージャが結構多いですよ。
わざと優秀でない人を雇って、他のメンバーの平均評価を上げるんです。」

だから私は無責任な営業なみに人事部が嫌いだ.*1

3. 社内では使われない自社パッケージ
4. 競合他社への販売禁止を条件に出されパッケージ販売を断念

だから既製品のパッケージソフトは成長せず,フルオーダーメイドの使えないソフトが乱立する.

5. IPAのプロジェクトで間接業務に忙殺される

これはIPAだけでなく,お役所仕事でもその他の仕事でも似たようなもんじゃないだろうか.

ただ、IPA のプロジェクトの中には未踏ソフトのように手続きよりも結果を重視するものもあるので、一概に IPA = 細かなチェックとドキュメントの山 ということではないと思う。

おそらくは,そういう過去の失敗に対する反省から,結果や実力重視のプロジェクトとして未踏が始まったんでしょう.行政改革としては小さな一歩だけど,日本のお役所仕事としては偉大な一歩である.

*1:ちなみに人事とか経理とかは,どんどんオフショアに出して困らない部門の一つ.人事の雇用を守るために技術を外注に出して空洞化を招いたのは,会社に対する人事部の組織的な裏切り行為だとさえ思う.