「入社半年で「辞めたい」が40%」
http://www.j-cast.com/2007/10/20012404.html
http://blog.livedoor.jp/news2chplus/archives/51030822.html
民間の人材サービス会社の調査によると、2007年新卒入社組のうち40%以上がすでに「会社を辞めたい」と思っている、という。07年の新卒者は「頑張り屋」で、「早く成長したい」気持ちはある。でも、会社に自分を成長させてくれる上司や先輩がいない、となると早く見切りをつける、ということらしい。
ポスト年功序列時代の人間としては,しごくまともな思考です.
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
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「仕事に対して前向きな頑張り屋である一方で、『会社を辞めても食べていける』という意識も強い」
つまり、甘さもあるわけで、行き着く先はフリーターという可能性も高い。
なにが「つまり」なんだろう.論理が飛躍しすぎ.
もちろん会社を辞めて食べていくのは楽ではないが,会社を辞めなくても食べていくのは楽じゃない.
辞めても辞めなくても同じなら,辞めるという選択肢もありだよね.
同社ではこんなふうに企業や新入社員に話しているのだという。
「会社側は改めて人材育成能力のあるマネージャーを置き、新入社員はそのマネージャーの経験に学べるようにする必要があります。一方、新入社員は与えられた仕事が気に入らなくても、そこに仕事の意味や価値を見出すような努力をしてほしい」
完璧に的はずれだと思う.
欲しいのは「人材育成能力のあるマネージャー」じゃない.「仕事の出来る上司」だ.
関連:
チームの指導者 ( メンター )として、常に心がけていることがあります。それは、「スタッフを昇進させることに全力を注ぐ」ということです。これは、「金メダルのコーチ」と同じ論理なのですが、結局のところ、部下を昇進させる力のない上司には、だれもついてこないと思うのです。「私はみんなのことを思っている。常に心配している … 」と言ってみたところで、実力が伴わなければ、そんな言葉を百回聞いても無駄なだけです。部下の望むこと ( = 昇進であったり、問題解決であったり) を実現する能力があるか、この人に自分を任せて良い結果が得られるのか、ということこそが重要なのです。
http://www.daijob.com/columns/takashi/article/1462
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20060525/p2
追記
- 今は新卒にとって甘い時代だから仕方ない小皇帝って感じ
- 「だけど人口が少ないから大学には入れてしまう。いわゆる「苛烈な競争」を知らずに成長しているから「オレ、デキんじゃん?」みたいな錯覚に陥っている。」
(http://d.hatena.ne.jp/pon_cat/20071022#p1)
- ここのところ、かなり学生の売り手市場になったようで、驚くほど入社する新人のレベルが下がった。自覚を持ってもらうために、若手にも直接言っているのだが、こういう感覚は相対的なものなのであまりピンと来ないみたいだ。
- 具体的にいえば、覇気がない、まともな受け答えができない、自発的に企画を出してくるような能動性がない、社会や人間に対する洞察力に欠ける(というか何も考えていない)、事務処理能力が低い(教えて大きく改善しそうな気もしない)等々。あと何の実績も無いのに、なぜか皆天狗というか、妙にプライドが高い。
http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2007/08/post_82ad.html
「大学全入時代と新卒求人倍率の増大で,最近の若い者は自分たちを過大評価する」という指摘もある.そういうこともあるかもしれない*1.でもそれってバブル期入社のオジサンたちも同じだよね.
仕事なんて10年続けてやっとわかりはじめるもの半年で知ったふうな事言うな
10年たてば理解できるという保証があれば,単に10年待てばいい.だがその保証などどこにもない.
新人の頃からコツコツとスキルを身に付けていかなければ,10年後には新人の時と変わらぬスキルのまま中年になってるだけですよ.そうなってからでは既に手遅れなのです.
http://d.hatena.ne.jp/daffy/20071022
その過程でさまざまなテクニックを学べればよいのですが、教えられる人がいません。残念ながら技術的にすばらしい人はいません。具体的に言うとオブジェクト指向プログラミング/設計を理解している人がいません。当然ながら設計書にも全くオブジェクト指向らしさはありません。
それって「すばらしい」じゃなくて「基本レベル」だと思うんだけど....orz*2
ソースのコピーが奨励されています。COBOL時代のやり方をJavaにしているだけです。さらに、指導すべき中堅どころは(私も含めて)全て外注のため「新人教育」を行うことが仕事とされていません。ちょうど新入社員が配属され、同じプロジェクトで仕事をしているのですが、彼らがJavaに関して受けた教育は数時間の講義だけでした。
中堅どころというと,30代前後の就職氷河期世代かな?
バブル崩壊で人減らししたツケが,今では企業の負の遺産として大きくのしかかっている気がしますね.
実際、新入社員の人たちはお昼ご飯を外で食べることも出来ないような賃金らしく、弁当を持ってきています(親に作ってもらって)。
......それが普通だと思ってました.