橋下弁護士のその後

橋下弁護士呼びかけの懲戒請求は却下」
被告の弁明に沿って弁護することは弁護士として正当な活動で懲戒理由に相当しない

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20071127-288415.html

「刑事弁護の正当性をおとしめたことは、弁護士の品位を失うべき非行だ」と訴える。発言に対しては、被告弁護団のメンバーが1人300万円の損害賠償訴訟も広島地裁に起こしている。
懲戒請求するのは京阪神を中心とした11都府県の会社員や主婦、大学教授ら350人余り。刑事裁判で無罪が確定した冤罪被害者もいる
[魚拓]

http://www.asahi.com/national/update/1215/OSK200712150092.html

ブクマコメント
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/national/update/1215/OSK200712150092.html

俺よく知らないんだけど、この橋下弁護士ってここまでバッシングされるほどの極悪人なのかね?

聞く限りで判断するに,「極悪人」ということはないかもしれないけれど,その能力や倫理観に問題があるため弁護士には相応しくない人物と思う.あれが単なるタレントか泥酔親父の発言なら,ここまでの問題には発展しなかった.弁護士が弁護士の立場であのような発言をしたからこそ問題視されている.*1

状況が飲み込めてない奴が居るが、逆だ。「知事選に出馬したから看過できなくなった」の。

同感.弁護士としてこれだけ問題発言をした人物が万が一にも知事になったりすれば日本の恥だろう.

どう考えても極悪人を弁護する被告弁護団が悪いと思うんだけど…。

弁護士が弁護するのは「容疑者」であり「有罪が確定していない人」だ.「有罪が確定するまでは無罪」が大原則である以上,その人物は「極悪人」ではなく「無罪」である.無罪の人間は等しく適切な弁護を受ける権利があり,弁護士の義務はその一点にある.

橋下弁護士の発言は「推定無罪の原則」を否定し,容疑者が弁護を受ける権利を否定し,弁護士の義務を放棄したという点で,およそ弁護士らしからぬものである.


ところで,「プロ市民」って,いったい何?

その場合、職業的運動家とその周辺の人々、あるいはその組織的集合体を指す。

ようするにロビイストみたいなもの?

だとすればそれ自体は法的にも倫理的にも,なんら問題のあるものではない.むしろ民主主義というのは本来そういうものではないか.民主主義における権利とは有権者が自ら主張し勝ち取る物であって,誰か(特に権力者)に恵んでもらうものではない.

*1:「鉄筋減らしてコストダウンすればいいじゃないか」と無知な素人が発言しても,(知人から恨まれるかも知れないが)犯罪にはならない.これを建築会社の社長や一級建築士がその立場で発言すると,違法性さえ帯びてくる.たとえそれが犯罪とは認められなくとも,その立場に相応しい発言とは言えず,専門家としての能力や倫理観に疑問が出てくる.