「なぜプログラマーはニートになるのか?」
http://anond.hatelabo.jp/20071218202916
「素質と努力が必要な専門技術者でありながら,酷使され使い捨てにされるから」では.
平凡な人間でも比較的簡単になれるけど,続けるのは非常に難しい.
全体にネタなのか本気なのか判断しかねる文章だ.
1.ネット中毒
これはプログラマーに限らない.
2.仕事がつまらなくなった
技術の進歩とともにプログラミングは確実に簡単になっている。
「仕事がつまらない」はありえるが,それはプログラミングが簡単になったためではない.むしろ飛躍的に難しくなっていて,技術進歩についてこれない人が続出しているのが現状.
3.仕事以外の人生もつまらなくなった
ウェブをみると、上には上がいることがすぐわかってしまう。知識でも知性でも趣味でも教養でも人間性でも個性でも、上には上がいることがわかってしまう。
他はともかく「人間性や個性で上には上がいる」ってどういうことよ?特に個性には上も下もないでしょうに.
技術力について上には上がいるのは当然.特に(一流)大学出の人間などは,そういう経験を大学に入った時に既に経験しているものだ*1.中学や高校で部活に力を入れた人ならもっと早いかも.*2
かたやGoogleの連中、博士号レベルの知識を駆使し、億万長者となるものたち。
かたや成功や結婚どころか生活すら危ぶまれる人間。
それを比べて「シリコンバレーへ打って出ろ」、「好きを貫け」などという言葉は絶望を生むしかない。
まあ理解できなくもない.
肥大した自我と、悪化した労働現場のはざまで、日常に希望を持つことができないのだから。
日常に希望が持てないのは事実だが,それは悪化した労働環境や社会条件のせいではあっても肥大した自我のせいではない.「プログラマーとは傲慢で現実離れした幻想を抱いている人種だ」という偏見でもあるのではないか.
5.結論
ウェブが仕事や私生活の両面において競争と虚無感を加速させ、人心を荒廃に追い込む。
というわけで,この結論には全く賛成できない.
ひょっとして,これを書いた人って,インターネットもろくに知らない中高年管理職で,自分の部下のプログラマーが次々と辞めていってる不満をぶつけてるだけなのかな?
「ネット中毒」とか「プログラミングが簡単になっている」とか「怠惰で傲慢なプログラマー」とか「博士号レベルの知識を駆使し、億万長者となるものたち」とか,ITやビジネスに対する無理解がかなり強く出ている.また若者がおかれているバブル崩壊後の社会環境の変化も理解していないように見える.少なくともこの本人はプログラマーではないし,プログラミングを全く理解していないのは,ほぼ確実だと思われる.