九十九電機 担保回収で営業停止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081121-00000015-rbb-sci
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20081122/etc_99.html
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081121_tsukumo/
http://www.tsukumo.co.jp/release/081121.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/21/news084.html
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-1615.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081125-00000032-zdn_pc-sci

秋葉原電気街終了のお知らせ.寂しいと感じるのは,おれがオッサンだからだろうか.

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

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ちなみにこのまま倒産したら,これは貸し剥がし倒産とは言わないのかね.

やはり金曜の午前中に差し押さえが行われたということは、週末のセールに向けた商品を大量に入荷して、店内の在庫が潤沢となったところを見定めてのことだったのでしょうか。

そしてNECリースを相手方として、東京地方裁判所に対して担保権実行手続中止命令の申立てをしており、本日午後5時30分に審議が行われるところであったにもかかわらず、NECリースによって担保権の実行(=差し押さえ)が行われたとのこと。

違法ではないとはいえ,このタイミングでの実力行使は,まるでどこかの府知事のようだ.自分に都合が悪い時だけ司法の権威を無視するのはいかがなものか.

追記:担保の回収なのでいつでもどんな時でも好きなように実行できるとのこと.しかし納入業者からすれば騙されたみたいなもんだよな.

http://slashdot.jp/article.pl?sid=08/11/21/0956207

リンク先には8/29に契約というプレスリリースがありますが…その頃すでにツクモはやばい状況だったのでは、と思います。
権利行使で商品回収となるような契約を果たしてプレスリリースするでしょうか?

>(連休前の在庫が多そうなタイミングを狙うのはえぐいとは思うけども。)
この一点だけはその連休に向けて商品を納めた納品元と九十九に貸している他の債権者へ損失を押し付けてでも、自分だけは少しでも回収したいっていうことを意味しているので、九十九への同情とかそんなことは関係なく酷い会社だという印象を持ってしまうのも普通かと。

こういう会社だと知れれば,今後のつき合いが難しくなると分かっててやってるんでしょうか?

やってるんだろうな.どうせ次なんてないだろうし.その頃には別の名前になってるし.

http://www.nec-lease.co.jp/temp/20081118.pdf

しかし、九十九電機は、その後も、当社の了解のないまま、在庫商品等の販売を事実上継続し、その結果、当社の担保物は大幅に毀損されました。また、当社からの再三の申入れにもかかわらず、かかる状況は改善されず、当社から提示した返済計画案についても、九十九電機からは応諾できないとの回答があるにとどまりました。

一応メモ.

言ってることは変じゃないが,連休前の商品入荷直後を狙ったことや,計画的に社名変更するあたりを見ても,ちょっと信用できないけど.

追記

  1. ツクモは融資後わずか2か月で民事再生法を申請し債権者を裏切った
  2. ツクモ民事再生法申請後も商品を販売し、契約を踏み倒した
  3. NECリースはツクモの契約不履行後、3週間も担保権を実行せず再生計画を提案しつづけた
  4. ツクモは債権者のイメージダウンを図ったともとれるプレスリリースを発表、ニュースになる

(中略)
九十九が採ってきた行動は誰にとって一番都合が良いものだったか?
現経営陣でしょう。

http://slashdot.jp/comments.pl?sid=427976&cid=1460379

最後の所はこれは理解できるんだが,でもこれって日本だと普通だからなあ.

本来なら経営者のクビをすげ替えるのは出資者の権利の一つだと思うけど,なんでそういうふうに動かなかったのか.出資者は単なるお客さんとは違うと思うんだが,NECリースにそういう発想は無かったのか?*2

九十九を擁護してるわけじゃないけど、NECキャピタルのリリースを読むと、このスキームを一番最初に九十九に売って、これからも展開していこうとしていて、債権回収第一号も九十九になっちゃってる。
とすると、次に売り込もうとするところや契約しようとしている会社もこれは気になるわけで、「九十九さんみたいになっちゃうんですよねえ」って言われると、二の句が継げなくなるんじゃないだろうか。
まさに相撲に勝って勝負に負けてる。

http://slashdot.jp/comments.pl?sid=427976&cid=1460495

商品を担保に金を貸すのであれば,パソコン販売って最も不適切だったんじゃないかなあ.買うのはマニアだけなんだし,生ものだからさっさと売らないと価格はすぐに暴落する*3.差し押さえて新古品にしただけでも価値は半減.どう見ても差し押さえたからって不良債権になるだけじゃなかろうか.

そんで品物入荷直後を狙って差し押さえって,他の債権者や納入業者に少しでも損を押し付けようというのが見え見え.

今後,NECリース改め,NECキャピタルソリューション(株)から融資を受けた会社には,そこへの納入業者は即金でないと商品を納めてくれなくなり,運転資金の乏しい中小零細業者はますます経営を圧迫するのでは.とすると借りる側としてはやっぱり二の足を踏むことになりそう.

差押えなんかじゃないよ!
担保権の実行そのものだよ。
NECリースは、九十九の在庫に集合動産譲渡担保を設定してたんだ。
(中略)
譲渡担保ってのは何がうまみがあるかというと、私的実行が出来るってことなんだ。
つまり、実行しますね^^って言えばすぐ出来ちゃう。
差押えってのは、裁判所に申し立ててやってもらうモノなので、今回のが差押えであるわけがない。

http://anond.hatelabo.jp/20081122142518

*1:これで経営が苦しくなったとしても,これ自体は普通のことかな?

*2:『物を言う株主』が悪役扱いされる日本特有の現象か?

*3:まるでサブプライムローン崩壊後の米国の住宅価格のように.