丸投げ

漢検 関連4社、委託97%丸投げ 中抜き3年で34億円」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090430-00000006-maip-soci

財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市)の大久保昇前理事長らが代表を務める関連会社4社が08年度、協会の委託業務の約97%(金額ベース)を半額以下で別の会社へ再委託し、約12億1000万円を“中抜き”していたことが分かった。06〜08年度の3年間で約33億8000万円に上る。再委託しなかった残り約3%の業務も協会の外部調査委員会から見直しを求められており、実質的には関連会社の介在がすべて不必要だったことになる。

これは酷い.良くあることだけど.

出版工船

保育士と調理師の資格本に計約460か所の記述ミスが見つかり、絶版を余儀なくされたとして、発行元の「日本文芸社」(東京)が、編集を委託したプロダクション「超音速」(同)に約1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことがわかった。

問題となったのは、保育士や調理師を目指す人たち向けの参考書「最新保育士合格完全ガイド」(1500円)と「最新調理師合格完全ガイド」(同)。いずれも超音速側のライターが執筆し、専門家が監修する形で2005年に刊行され、毎年改訂を続けていた。

訴状などによると、08年版の出版直後の昨年夏頃、読者から日本文芸社に記述の誤りを指摘する声が寄せられ、同社で改めて校正したところ、「軽費老人ホーム」を「経費老人ホーム」、「腸炎ビブリオ」を「陽炎ビブリオ」、「耐乾性かび」を「耐寒性かび」などとした誤記などが、「保育士」は約170か所、「調理師」は約290か所も見つかった。

日本文芸社は「間違いが多すぎて売り物にならない」として、2冊を絶版にした。08年版について超音速などに払った製作費と、予定通りに販売していれば得られたはずの利益計約1000万円を求め、今年3月に提訴。超音速側は、2冊の発行部数は各8000冊程度としている。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20090424-OYT8T00717.htm

ただ、売上自体はどこも下がっているから、どこかで誰かにしわ寄せしないといけない。そこでポピュラーなのが、編集プロダクションに一山いくらで丸投げする方法だ。これなら、現時点で払える原資をベースに契約を組めるから、柔軟な設定が可能だし新規に人員を採用して固定費化するリスクもない。

ただ、正社員と請負代金の間で競争原理が働くわけではないから労働対価には生産性を超えた決定的な格差が生じてしまう。1000万円貰っている20代の社員と、300万円で仕事掛け持ち、3連徹夜なんて人が作った本が、同じ出版社名で並んでいるわけだ。

職務給だとありえない話だが、日本は職能給の国なのでこういう困ったことになる。一時期、メディアは鬼の首でもとったように大手メーカーの偽装請負を叩いていたが僕の知る限り、少なくともメーカーではここまでの格差は生じていない。工場で事実上の指揮命令下においたのは法律的に問題があったのは事実だがオフィスすら与えずに丸投げして後はしらんぷりという方が倫理的には悪質な気がするのは僕だけか。

http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/2bc49d5f2521b5f4dc88a6348e7d1dac

これは酷い.良くあることだけど.