図書館司書とプログラマーの共通点

http://d.hatena.ne.jp/machida77/20091109/p1
「仮に技能があったところで,それを活かせる仕事が極めて限られていること」らしい。

技能や実績を踏まえた司書資格を制度化すれば司書の価値があがる、というのが糸賀先生の主張。

そういった資格を活かせる図書館組織は極端に限られているだろう、というのが私の意見。

私は司書資格の条件の見直しと研修制度の改善(地域格差の是正や評価)、現状の分析を進めるべきという考えだった。

実際にはもっと入り組んだ話もあって多層的なのだが、大雑把にはこんな感じだ。

なんとなく,全く価値のない情報処理技術者試験ITSS,その他の資格を見る気分だ.


たしかに資格制度を整備して技能を判断する基準となるのであれば,資格にも一定の価値はあるかも知れない.今のように技能を判断する指標にさえなっていないクズ資格が乱立する状況よりはマシだろう.しかし仮に優れた資格制度ができたとしても,そういった資格/技能を活かせるIT企業は極端に限られているだろう.現在の日本では皆無と言ってもいいくらいだ.

そのような高度な技能を必要とするIT企業が生まれない限り,IT技術者の地位向上など永遠にありはしないのだ.*1

制度だけ作っても評価されるわけではない。

これはIT業界という立派な反面教師がいます.orz

*1:そしてそのような企業がもし生まれるとすれば,それはおそらくベンチャー企業だ.古い体質で凝り固まった企業は,倒産の危機に直面でもしない限り自ら変わることなどない.しかし日本政府は長年にわたり古い体質の企業に税金を投入して守り,ベンチャー企業を潰す政策をとってきた.そりゃあ改善されるわけないわな.