「リストラなう」日記 誕生

http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/20100329/1269871659
メモ

ブログタイトルを変えることにしました。「どんじりのブログ、たぬきち日記」から、心機一転、時代の最先端をゆく「リストラなう!」日記に変身! 我ながら予想もしない、自分でも驚いた、大胆な転進です。

ところが、この3月の中旬、会社は「このままでは立ちゆかないので、社員を減らします。優遇措置を設けたので希望退職を募ります」と宣言しました。
リストラが始まったのです。
これを書いてる時点では、あくまでも「早期退職の臨時措置を始めました」という段階です。まだ再就職支援の説明会やら個別面談の段階で、正式な応募期間ではありません。
早期退職の概要は、編集を含む全部署の50歳以上、営業・管理部門の40歳以上を対象に、割増退職金付きで退職を募る。応募者は5月末日で退職。単純に対象になる者は120名。うち50名退職が目標、というものです。

いやあ羨ましいなあ.IT業界だと「退職金?なにそれ美味しいの?」状態だし,希望退職なんかせずにいつもと同じように首切りするだけだもんなあ.

リストラの主旨は、パフォーマンスが落ちた高給取りの高齢社員を減らし、増えすぎた営業・管理部門をスリム化してランニングコストを減らす。一方でコンテンツ開発力は維持したいので若手の編集は減らさない……というものだと理解しています。

これも羨ましい,仮に建前で話半分だとしても.

  • id:mi3papa まいったな…ウチは営業雇用増強、現場の営業転進ばっかで現場のスリム化がすすむ一方でコンテンツ作る人を減らされてるがなorz
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/tanu_ki/20100329/1269871659

IT業界だと断然こっちが多いから...

http://harada-yoichi.com/fields_note/blog/2010/03/1.html

「あ、出版社にいらっしゃったんですか。あーよかった。編集以外のお仕事が長いですね。実はねえ、最近多いんですよ。雑誌が休刊になって、編集長やってましたみたいな方が。正直言って、編集経験しかない方、ものすごく厳しいです。」

要するに、一般社会の人には「編集」と言う概念は、ほとんど理解不能な世界らしいのですね。

こうしてちょうど1年前、転職市場においても、編集者というキャリアはほとんど価値がないのだということを、このとき強烈に思い知らされ、それはそれで、かなり寂しい思いをしたのでした。

「編集」を「プログラミング/開発」や「IT技術者」に置き換えても全く同じことが言えるなあ.orz

「雑誌編集の成り手なんて増えなくていいと思う(ダメ編集者の例)」

http://d.hatena.ne.jp/urashinjuku/20090409/p2
ついでにメモ

DTPの導入時代あたりから、出版の世界はおかしくなった。かつては、印刷、組版は分業で分かれていたのだが、(MacによるDTPというものが導入され)製版費用が削減されたかわりに編集者のやることがものすごく増えたのだ。多くの編集者は徹夜で仕事をするようになった。もちろんお金のあるメディアは DTPは外に出すのだが、金を削ることが目的だから、そんな羨ましい世界はない。締め切り間際大好きな編集者は最終校正を自分で画面上でやったり果てはデザインも自分でするようになっていった。もともといた写植の人たちはある程度DTPオペに乗り換えたのだろうか、全盛期には日本語すら通じない黒人オペまでいたという(笑い話でなくリアル)むちゃくちゃぶりだった、あんなにいた写植マンを一切見なくなった。

このころ求人するとすでにマンガ雑誌しか読んでないようなやつしかこなくなる。出版はあまりまともな脳みその人には、激務にしか見えなくなっており、目指されなくなっていたからだ。