面白くないラノベ
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その『面白くなさ』は弁護士にとっての「それでもボクはやってない」のそれと同じだろう.
http://t-m-lawyer.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_604c.html
「それでもボクはやってない」をやっと見た。
評判がいいので見なきゃと思っていて、映画館でもDVDでも見そこなっていた映画。土曜日にはじめてTV放映されたので、ようやく見る気になった。
なかなか見る気になれなかったのは、弁護士の間で「リアルだ」と評判になっていたから。それで「これは楽しくない映画に違いない」と思っていたら、案の定楽しくない映画であった。
非常に出来のいい大変面白い映画であることは確か。でも、救いがないなあ・・・・・。
.....うん,だいたいあってる.*2
(いっそ伊丹十三監督のようにパロディ化して笑い飛ばしてくれた方が救われたかも。) *3
この映画の評は、いろいろな方が書いておられるので、私などが今さらブログで書くまでもないのだが、ちょっとだけ感想を。
裁判官、検察官、弁護士、警察官が実にリアルだ。弁護士からは、ほとんど文句が出ない映画だろう。裁判官(二人目の方)、捜査担当の副検事、警察官、看守の描き方から、裁判官、検察官、警察官ら(特に裁判官)は文句を言いたくなるかもしれないが。
むしろ、役所広司の弁護士は立派すぎ。*4瀬戸朝香の弁護士は、イソ弁の新米弁護士の設定のようだが、迫力ありすぎ。あそこまでボス弁に自分の意見を言えるイソ弁というのは、今じゃ殆どいないでしょう。
主人公は被告人としては運のいい方だと思う。
よい弁護士にめぐりあい、信じてくれる母、友人に支えられ、同じ痴漢冤罪で苦しむ被告人(光石研)や市民グループの協力を得て、証拠のビデオまで作成してもらっている。ここまで闘える痴漢冤罪の被告人は現実には少ないだろう。*5
http://movie.maeda-y.com/movie/00854.htm
librahack事件の起こった後となっては,本当にコの業界にとっても他人事ではない映画のようだ.
http://d.hatena.ne.jp/blunt-man/20110205/1296899731
物語の起伏やカタルシスみたいなものは大体予想通りだったけど、つまり王道だったけど。王道ってやっぱり良いよね!と再確認。SEという職業はほぼ初見。でも、働きたいとは思わないかな。
知らない人だと,このくらいの感想なのかなあ...
「この機器,別の現場で使うことになってるんですけどね,業者の都合で設置が一時からになって今すぐ送付しないと間に合わないんです.‥‥ああ大丈夫ですよ.通信はもう止めていいと社内に了解取ったんで.」
「なーー」
「何考えてるんですか!新機器の稼働確認も取れないうちに今の機器を撤去するって.問題が起きたらどうするんですか?切り戻しもできなくなるんですよ!」
(中略)
「何が起こるか分からないのが現場なんです!理屈通りに話が動くなら私たちエンジニアなんて要りません!」
「あー,はいはい.あなた方のリスクとかバッファって奴ね.そうやって作業時間や単価をつり上げてるんでしょうけど,おあいにく様.私らにはそういうの通じないから.今までそういうの全部削らせてコストカットしてきたんで,うち.」
これって鉄筋減らしてコストダウンしたマンション開発会社のように,救いようがないほどバカな「こすとだうん」で,自分では偉いつもりかもしれないけど周りにとっては迷惑なだけの人で,技術者ならこういうのを見たら殴り飛ばしたくなると思う.
しかし,ここまでひどい顧客担当なんてありえない.これはフィクションだよね(棒読み).
....フィクションだったらいいなあ.しかもこういう人に限って保身に長けてたりするから達が悪い.なんで無駄なリアリティ(以下略)