「特許庁、難航していた基幹系刷新を中止へ」
http://it.slashdot.jp/story/12/01/23/0551224/
http://www.asahi.com/business/update/0124/TKY201201240616.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120120/379019/
メモ
庁は業務の全てをシステム化したいけど、手運用や例外が多く、全ての職員は自分に関わる運用しか知らないから欲しいシステムを誰も説明できない。
TSOLは庁の業務を知らない上に、この規模の案件をこなした経験がない。
アクセンチュアは飾り。何の訳にもたたず、無駄な作業を増やして、責任を負わずに30億稼いだのだから、良い商売だなぁと。
入札時の賄賂騒ぎでNTTDは絡めないし、TSOLざまぁと思ってる。現行システムは、出来ることしか出来ないので、褒めるところはないし問題だらけだけど、それゆえに手作業で何とか出来ていた。
http://it.slashdot.jp/comments.pl?sid=557926&cid=2084839
ただ性能面と保守が限界に近く、国際法や条約等への対応も限界状態なので、さてさて。
ありがちな話だが,失敗した原因は業者の側以上に,お役所の側にもあったんじゃないかという気がする.
かなり古い記事だけど
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20050929/221896/ [nikkeibp.co.jp]
ここにもあるように、無駄遣い率が1ケタ台の優秀なシステムだったわけ。それを、さらに運用経費を20-30%も減らす、という無茶な計画をブチあげちゃったのが、運のつきなんだろうなあ。計画が無茶感あった、というか。
数千億をかけてつくったシステムを、どうしたら、100億や200億で、刷新できると思っちゃったんだろうなあ。
まあ、実は、削減可能な運用経費(20−30%)のの5年分、というところで、開発費を計算しちゃったので、システム規模もレガシーの数十分の1です、と言いきっちゃった、2005年の呪いを受け続けているわけだが。
http://it.slashdot.jp/comments.pl?sid=557926&cid=2086113
ありそうだから怖い.
要となるシステム設計とシステム基盤の構築については、東芝ソリューションが入札予定価格の6割以下の99億2500万円で落札した。ところがプロジェクトが始まると、現行の業務やシステムを理解した職員と技術者が足りない問題が表面化、進行が滞った。特許庁はアクセンチュアと30億円超の契約を結び、同社にプロジェクト管理支援を委託していたが、それでも遅れは防げなかった。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120120/379019/
なんだ安すぎたんじゃない.このネタはタイムリーすぎるぞ.
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20120124/p1
一番の問題は,発注者側が自分達の業務を理解していない事だけどね.お約束過ぎるけど,依頼した本人にも何を作って欲しいかを分かってないのに,それで作れるわけ無いじゃない.
http://b.hatena.ne.jp/entry/itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120120/379019/
- id:asakura-t id:nekoraさんのコメントが全てだな/国民が「安くしろよ、簡単にできるだろ」って発想で(コメント見てもそう思ってる人多いみたいだし)、そういう前提で発注してれば後で揉めるのは当然。官公庁に限った話でもないし
- id:nekora ”利用主体である特許庁自らが主体的に管理し、独立的にシステム開発を進める”だけの力が無いのに、既存の丸投げ先を切ったら、そりゃ受注したのがTSOLでなくてもこうなったんじゃなかろうか。
- id:mikage014 作る物が決まらなかったらそりゃ完成しないわ。業務系は暗黙知と現場担当者のバッドノウハウの塊。後から後から追加の仕様が沸いて出たことは想像に難くない。
- id:mtkys これはひどい。「現行の業務やシステムを理解した職員と技術者が足りない」 ←これは発注側のことか?あまり大っぴらには言えないが丸投げしすぎて調達仕様も自力ではまとめられないっぽいしな。
- id:accent_32 現行システムを全て理解してる特許庁職員が居なかったって事でしょ。前システムも増設繰り返したマンモスコードになってるだろうしね。システムリニューアルするときは、まず機能削る交渉からだねぇ・・・。
- id:kiyo_hiko 以前別の会社で別の官公庁向けシステムデスマに放り込まれたことあるけど、上流は設計と言うよりコミュ力 (要件の伝達ではなくて、相手の地位にどれだけ敬意を払うか) の世界だった。これはどうだったんだろう
- id:MotoyukiOgawa ああ、そうなったか。とある中の人からT社の駄目さ加減の愚痴も聞いていた。分割調達で競争入札してコスト削減という構想の、絵にかいたような失敗例。
- id:tukanana 総務省や情弱な議員様様が分離調達しろーとか叫んでたよね…。見事にその弊害が出たか
「金銭的なやりとりや契約の無い業者同士が指示・報告し合う.金で縛ったって『やる・やらない』『言った言わない』の話が出てくるのに,何の関係も無い業者同士が一緒に仕事したらね。……どうなるか分かるでしょう?」なれる!SE 4 誰でもできる?プロジェクト管理 (電撃文庫 な)
- 作者: 夏海公司,Ixy
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: 文庫
- 購入: 35人 クリック: 367回
- この商品を含むブログ (132件) を見る
「おまけにPMは外注で契約的な権限の裏付けも無しでしょう?うまくいくわけないわ.もっとも、客のあの様子じゃ,トラブルが起こってもそうだと気づかないかもしれないけど.」
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20110518/p1
他にこういう世界もある.
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20100504/p1