「なれる! SE8 案件防衛?ハンドブック」

なれる!SE (8) 案件防衛?ハンドブック (電撃文庫)

なれる!SE (8) 案件防衛?ハンドブック (電撃文庫)

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20121006/p1
http://book.akahoshitakuya.com/b/4048911678
なれる!SEの最新8巻が,ようやくAmazonで登録されたようだ.ただし紙の方のみ.*1

電子書籍版がいつ出るかは謎.個人的には毎日リクエストをクリックして催促するつもり.どんだけ意味あるかは分からんけどね.

とある企業の大規模コンペで、工兵は競合するライバル社、アルマダ・イニシアティブの新人エンジニア、次郎丸と出会う。同じ新卒、同じ過酷な境遇ということで親近感を覚える工兵だったのだが──、アルマダはスルガシステムを脅かす超攻撃的企業だった!

次郎丸はその尖兵として新規案件のコンペはおろか、リドルトリルをはじめ既存の顧客すら奪い始め、その魔手はついに橋本のいる業平産業にまで及ぶ。危機感を募らせた工兵は全力で迎え撃つ決意を固め、立華と一致団結。はたして運命のヒアリングの攻防の行方は!?

噂だと,あの7巻に勝るとも劣らないエグさだとか.

基本的に中高生向けのライトノベル市場において、完全に大人をターゲットにしているとしか思えない稀有な作品で、実際IT業界のブラックな実態を的確に表している(ある程度の誇張はあるらしいが)と、一部ではけっこう話題である。

本作はライトノベルのレーベルから出ていますが、リアリティという意味ではよくある出世物語よりよほどリアリティがあります。登場人物を全員男に置き換えれば、そのままドキュメンタリーで通用するんじゃないだろうか? と思えるほど。ほとんどのSEは体か心を壊して、現場を去って行く…。その辺の描写はほんとうまい。

12月現在7巻まで出ており、Kindle版は6巻まで出ているのだが(今月発売の8巻というのがかなりエグいらしい)、そんなのがKindleストアの上位を占めているというのが、どういう層がKindleを手にしているのかが如実に反映されていて面白い。

http://lunaticprophet.org/archives/13693

*1:はてなの商品リンクは,まだ更新されてない?