性同一障害者であることをダダ漏れにする基礎年金番号

http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013050701001803.html
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20130507.html
http://yro.slashdot.jp/story/13/05/08/0858224/

うわあ,これはヒドイ.

日本年金機構が、性同一性障害で性別変更した人を判別するため、昨年10月から基礎年金番号10桁のうち前半4桁に共通する固定番号の割り当てを始めていたことが7日、分かった。この4桁の番号が性同一性障害者を示すと明記した機構の内部文書が一時インターネットで確認できる状態だった。

 支援団体は勤務先などに性別変更を知られる恐れがあり、プライバシーの侵害だと批判。性別変更した関西在住の女性は「見た目と性別が一致せず、不利益を受けないように性別を変えた。配慮に欠けた制度に怒りを覚える」と話している。

 性同一性障害学会によると、性別変更者は国内に約3千〜4千人とされる。

はっきり言って有り得ない.責任者は懲戒解雇しちゃっていいレベル.さすがにど素人でもない限りは,こんなミスをするとは通常考えられない.

性同一性障害者に対して個人的に悪意があったか,さもなくば信じられないほどバカで無能か.いずれにしても,まずは責任者出てこい.

特定番号によって不当な差別を受ける危険性について、ブログ著者が社会保険事務所の職員に対して問いかけたところ、職員からは「わたしたち職員くらいにしかわかりません」と言われてしまったという。この「8500」という番号を隠し通せるとでも思ったのだろうか。

「職員くらいにしかわかりません」というが、基礎年金番号は、住民票コードとは違って、勤務先に提出することもある、いわゆる「見える番号」である。「8500」が隠語として広がって*1、勤務先の会社で性同一性障害の履歴を知られる危険が生じる。


しかもこれ,性同一性障害だけとは限らないんだよね.離婚歴があるとか,母子家庭/父子家庭だとか,生活保護を受けてるだとか,その他諸々の情報を年金番号に既に織り込んでる/今後織り込む可能性があるわけで.年金機構が主体となって,様々なプライバシー情報を積極的に漏洩しかねない.まさかここまでバカなことをするとは.