PRESS ENTER「罪と罰(1) 西からやってきた男」

http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pressenter/2013/07/1-8725.html
新シリーズが始まってた.

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

DTOのどこがわかりにくいんだ?」
「引数だったら“stockCode”とか“limitDate”とか、一目で分かるじゃねえか」


DTOだってJavaDoc見ればわかるだろう」
「いちいちJavaDocなんて開いてられるかよ。コーディングのリズムってもんがあるだろ」


「はあ? リズム? そういうことは、ブラインドタッチぐらいできるようになってから言えよ」

うわー,嫌な予感しかしない.staticおじさんみたいだ.

「守屋、木下、足立」私は3人を順に睨み付けた。「いい加減にしなさい。なんで、そう、どうでもいいことで、いつもいつもヒマさえあれば口論してるの」
「……」
「……」
「……いや、あの」守屋が躊躇いがちに口を開いた。「これは大事なことなんで……」

こういう大事なことを「どうでもいいこと」と言っちゃう時点で,彼女の技術力も相当低そうだ.

私自身は、4年前、Webシステム開発部発足と同時に、モバイルアプリの開発会社から、この会社に転職してきた。前の会社は、ブラックとまではいかなくても、グレーゾーンに腰まで浸かっているような職場で、毎年、大量に採用しては、大量の業務を押しつけ、7割近くが辞めていくような会社だった。給与の平均以下で、残業手当もきっちり払われたことがない。

リアルすぎて困る.

2年ほど前に、香港だか台湾だかの小さな会社の開発した「SuperSQL」とかいう怪しげな製品に惚れ込み、私は2週間もかけて検証を命じられたことがある。1開発ライセンスが500ドルもするわりには、やたらに動きが重たいEclipseプラグインの開発ツールと、既存のいかなる言語とも互換性のない独自仕様の開発言語のセットだった。一応、日本語のドキュメントは付属していたが、「例えるオブジエクトの生成に必要なクラスは次のように使え。たくさんの事前に準備しておくべきなライブラリリをまずは宣言することがしなくてはならない」といった怪しすぎる文章なので、理解を助けるどころか妨げる始末。ネットにもその製品に関する情報が全くない。他のメンバーの反対もあって、幸いなことに導入は見送られた。半年後、開発した会社のHPは消滅していた。

翻訳についてはMS公式サイトの機械翻訳も酷いものだけどね.


他にもコレとか. https://jp.cloudflare.com/railgun
まだ直ってないと言うことは,ユーザーがいないってことかな?

ベンチャーからの下克上!

貴社のシステム開発効率を200%アップ!

怪しい.

イニシアティブは、IT企業にコンサルを派遣して、システム開発における業務改善を行うということを主業務にしています。技術者の派遣業ではありません。いわゆるデスマーチ業務の火消し屋でもありません。特定の製品や手法を売り込むわけでもありません。開発プロセス全体のクオリティを高めることを目的としています。

つまり「開発プロセスの品質改善」が目的であって,開発そのものには責任を負わないということか.「開発プロセスの品質」なんて,基準が曖昧すぎる.*1

不吉な予感しかしない.

ですが、そのために私の契約が中断されることがあっては、やはり役割を果たすことができません。そのため、最低1年間の契約期間の途中で契約を中断させられるようなことがあれば、莫大な額の違約金を支払わなければならない契約になっています。

これって完璧に詐欺の手口じゃん.

家庭教師や予備校だって一年縛りはないだろ.ケータイの二年縛りだって,途中解約が莫大な違約金を払わされるとしたら,その契約は違法にならないか.

それに現場調査もする前に契約期間だけは先に決まってるとか,おかしいとは思わないのか.

「今、日本のIT業界の現状は、崩壊寸前のところまで来ています。慣習や前例だけを踏襲して、新しいことにチャレンジしない経営陣や、目の前の業務をこなすことばかりにかまけて、新技術の習得を怠っているエンジニア。優秀な若手エンジニアより、能力の劣る年輩エンジニアが高給をもらう理不尽さ。残業を前提とした過酷な勤務体系。効率よりも精神論がまかりとおっている教育。どんぶり勘定の見積とスケジュール。これではブラック企業が多いと言われているのもやむを得ないでしょうし、ユーザ企業から見放される日も遠くないでしょう。

この部分に関しては,言ってることそのものは正しい.

ただしこの胡散臭いコン猿が,それを具体的にどのように改善するのかについては,何一つ言及してない.


次回からまた胃が痛くなる展開が予想されるな.